横浜病院の医療とケアの質向上への取り組み
はじめに
横浜市緑区に位置する医療法人社団元気会 横浜病院は、身体拘束ゼロを実現し、質の高い医療と介護サービスの提供に向けて日々努力しています。この取り組みの一環として、ユマニチュード®認証のさらなる取得を目指し、さまざまな施策を講じています。
ユマニチュード®認証取得への挑戦
2024年度中に、横浜病院は介護医療院と医療療養病棟4病棟でユマニチュード®ブロンズ認証を取得することを目標にしています。また、すでにブロンズ認証を得ている認知症治療病棟では、シルバー認証取得に向けた準備を進めています。
ユマニチュード®は、患者様の尊厳を守ることを重視したケア哲学で、この考え方に基づいて全職員が日々の業務に取り組んでいます。これは、患者様が「こわくなく」「くるしくなく」「さびしくなく」過ごせる環境をつくることを目指しています。そのためには、身体拘束を必要としないケアを実現することが不可欠です。
身体拘束ゼロの実現までの道のり
身体拘束廃止の取り組みは、医療現場での職員のさまざまな試行錯誤から始まりました。その契機は、ある新卒介護職員の質問でした。「どうして身体拘束をしなければならないのか?」この問いがきっかけとなり、職員たちは患者様の本来の力を引き出すために真剣に考え、努力を重ねました。
平成28年にはついに身体拘束ゼロを達成し、患者様が主体的な生活を送るための環境づくりが進みました。この実績は、他の医療機関にも影響を与えています。
ユマニチュード®の導入
身体拘束ゼロの実現の先にある「その人らしさ」を支えるため、横浜病院ではユマニチュード®の導入が行われました。このフランス発のケア技法は、「見る・話す・触れる・立つ」という4つの柱で成り立っており、尊厳を重んじるケアを実現します。この実践は、すべての職員にとっての共通理解となっています。
具体的には、医療従事者が技術を習得するための研修が行われており、研修に参加した職員からは、患者様との新たな関係性が築かれたとの声が上がっています。これにより、患者様が自らの力を実感し、活き活きとした生活を送る手助けとなっています。
研修と実践の重要性
ユマニチュード®推進プロジェクトでは、月に2回、現場での課題共有と解決策の模索が行われています。この取り組みに従事するスタッフは、職種を超えたチームで構成され、スムーズに連携を図っています。
また、認定インストラクターによる研修では、看護師やケアスタッフがユマニチュード®を学ぶ機会を持ちます。実践を通じて得た経験は、日々のケアに生かされ、患者様との信頼関係を築くための大きな手助けとなっています。
医院長のメッセージ
理事長・院長の北島明佳氏は、「身体拘束ゼロやユマニチュード®の導入は、当院が目指す理念と深く結びついている」と語っています。今後も医療の質向上に注力し、地域と連携したケアを実現する意欲を強調しています。
おわりに
医療法人社団元気会 横浜病院は、今後も質の高い医療・介護を提供するための取り組みを続けていく意向を示しています。ユマニチュード®の実践を通じて、心の通ったケアを実現し、患者様に寄り添った医療を提供し続ける姿勢は、今後も地域社会にとって大きな価値となるでしょう。