幼稚園とビジネス
2019-12-09 12:46:32
幼稚園のルールがビジネスを変える!新しいリーダーシップの秘訣
幼稚園のルールがビジネスを変える
近年、ビジネスの世界においても、シンプルで効果的なルールの重要性が再認識されています。特に、幼稚園で教えられている基本的なルールが大人社会にも役立つのではないかという視点が注目されています。これを実践したのが『MBAでは教えてくれないリーダーにとって一番大切なこと』の著者、森田晴彦氏です。
著者の経歴
森田氏はMBAを取得し、上場企業での経営経験を経て、母親が園長を務める幼稚園の副園長に就任しました。この決断は、彼にとって一つの挑戦でした。入園生が少なく、赤字続きの幼稚園を立て直すために、彼は自身のキャリアを投じて取り組み始めました。
組織の課題と気づき
やがて、森田氏は「働く人たちの気持ちが職場に向いていない」という実態に直面します。赤字の原因は、経営理論の不足ではなく、職員同士のコミュニケーション不足と感情の共有であったことに気づくのです。彼は、幼稚園児に教える簡単なルールを大人たちにも適用すれば、組織が変わるのではないかと考えました。
幼稚園のルールをビジネスに活かす
幼稚園での日常的なルール—例えば「なかよく遊ぶ」「約束を守る」「助け合う」というシンプルなことが、大人の職場でも重要だと森田氏は主張します。彼の考えによれば、これらの基礎的な価値観が職員のモチベーションを高め、再び組織を結束させていくのです。
成果と実績
森田氏の指導の下、幼稚園は見事にV字回復を果たしました。10年連続赤字だった組織が、7年連続で黒字になったのです。この背景には、教師と子供たちの関わり合いを深く見つめ、マネジメントや組織運営の新たな理論を構築したことがあったと言います。彼のアプローチは、ただの数値改善に留まらず、職員の職場満足度100%を達成するに至ったのです。
幼稚園イズムの講演会
彼の経験や知見は書籍だけでなく、講演会でもシェアされています。2020年には、幼稚園でのリーダーシップについての講演会が川越で行われ、参加者は幼児教育とビジネスマネジメントの融合に触れることができました。
まとめ
不景気や時代の変化に左右されず、組織を持続的に発展させるためには、基本に立ち返ることが必要です。森田氏の著作は、ビジネスのリーダーにとっての必読書とも言えるでしょう。幼稚園のルールを大人のビジネス環境にどのように適応させるか、そのヒントを与えてくれる一冊です。彼の経験を通じて、私たちも新たな視点で組織に貢献できるかもしれません。
会社情報
- 会社名
-
株式会社 彩流社
- 住所
- 東京都千代田区神田神保町三丁目10番地大行ビル6階
- 電話番号
-
03-3234-5931