宇宙輸送の未来を切り開く
2022年5月に設立された
将来宇宙輸送システム株式会社(ISC) は、このたび
SPACE COTAN株式会社 と基本合意書(MOU)を締結したことを発表しました。これは、宇宙輸送システムの実現に向けた重要な一歩であり、特に
北海道スペースポート(HOSPO) を利用したロケットの打上げ計画に関するものです。この合意により、国内での宇宙輸送がさらに進展することが期待されています。
合意の背景
ISCは、「毎日、人や貨物が届けられる世界を宇宙でも実現する」というビジョンを掲げています。2040年までには国際競争力を持つ有人宇宙輸送システムの実現を目指し、アジャイル方式での開発を進めています。これに加え、今年中には米国での初の飛行試験を予定しており、同時に日本国内でも射場の検証に着手します。
HOSPOの位置と利点
HOSPOは北海道大樹町に位置し、民間に開かれた商業宇宙港です。その地理的な利点として、東と南に開かれた海が広がるため、打上げ時の安全性が高く、様々な軌道へのアクセスも可能です。また、東京から車で約2時間半とアクセスも良好で、滞在に適した環境が整っています。
ISCは、すでにHOSPOで日本初の「トリプロペラント方式」の燃焼試験を成功させており、技術的な基盤も強化されています。今後のミッションとして、
ASCA 1.2試験機 による小型人工衛星の打上げが予定されています。
コメント
ISCの代表取締役 畑田康二郎氏は、「HOSPOでのロケット打上げの具体的な検討に合意できたことを非常に嬉しく思っています。」と述べ、地域活性化への寄与を強調しました。SPACE COTANの CEO 小田切義憲氏も、「様々なロケットの高頻度打上げを支援し、宇宙産業と地域を活性化させることが目標です。」とコメントしています。
会社概要
将来宇宙輸送システム株式会社(ISC) では宇宙輸送システムの事業化に向けて様々な技術開発やプロジェクトを進行中です。さらに、HOSPOでの事業を通じて新たなビジネスチャンスを創出し、全ての人々に宇宙を身近なものとして提供することを目指しています。興味のある方は、ぜひ公式ウェブサイトで情報を確認してください。
SPACE COTAN株式会社 も、宇宙産業の発展に寄与すべく、HOSPOの運営や射場設計に尽力しています。
単なるスタートではなく、大きな未来へ
日本の宇宙産業の未来を左右するこの合意は、さらなる発展の第一歩です。今後の動向から目が離せません!