ENNEが描く未来の安全技術、次世代AIブレーキシステム「L.V.I.S.」
株式会社ENNEは、次世代の電動モビリティ市場に向けた新たな挑戦として、独自に開発したAIブレーキ統合システム「L.V.I.S.(Lucid Veil Intelligent Safety)」のプロジェクトを発表しました。この新技術は、全自社モデルに2027年までに標準搭載される予定です。これにより、モビリティの楽しさと安全性を両立させることを目指しています。
L.V.I.S.の独自性と機能
L.V.I.S.は、ENNEが長い間に蓄積した走行データ、セキュリティ設計、AI制御技術を融合させた革新的なシステムです。以下にその主な特徴を紹介します。
- - 全周囲モニタリング技術:LiDAR、ミリ波レーダー、高感度カメラなどを駆使し、360度の監視を実現。
- - AI危険予測制御:歩行者、自転車、車両、動物などの複雑な環境をAIがリアルタイムで認識し、回避アシストを行います。
- - 安定した動作:天候や時間帯に関わらず、高精度な障害物検知が可能。
- - 適応制御:路面状態や荷重に応じて最適なブレーキ力の配分を自動調整します。
これにより、安全が求められる都市部や観光地、さらに物流現場など、様々な利用シーンにおいて信頼性の高い運転が実現できます。ENNEは、日本国内はもちろん、アジアや欧州、北米に向けてこの技術の普及も視野に入れています。
ENNE T600GRの性能
また、ENNEは「ENNE T600GR」という特定小型原付モデルに関しても、多くの反響を受けて再販を決定しました。このモデルは、登坂性能に特化したコントローラーと600Wの高出力モーターを装備しており、急勾配でも速度をほとんど落とすことなく安定して走行する能力を持っています。特に、勾配20%の坂道を登る際に、従来のモデルでは11km/hまで速度が低下してしまうのに対して、T600GRでは19km/hを維持する驚異的なパフォーマンスを実現しています。
T600GRは、荷重や路面状態に応じてブレーキ力を自動的に調整し、ユーザーを安心させる設計となっています。それに加え、ブレーキやモーターの発熱を抑え、長時間の走行でも性能を維持する工夫も凝らされています。
今回、特別仕様の「ENNE T600GR」は先行販売価格が120,000円からと破格で提供されています。SNSやメディアでも話題になり、数秒で完売したことがあるこのモデルが、再度正式にラインナップに加わることに期待が高まります。
環境への配慮も意識した設計
T600GRは、発電機能も備えており、ペダルをこぐことによって走行中に電力を回生する仕組みを持っています。この機能は特許も取得済みで、バッテリーの消費を抑えることができ、万が一のバッテリー切れのリスクを軽減します。これにより、ECと環境への配慮を両立させることができます。
未来を見据えたENNEの挑戦
ENNEの技術革新は、電動モビリティのあり方を根本から変える可能性があります。安全性能を高めつつ、環境にも優しい選択肢を提供することは、これからのモビリティ産業において極めて重要です。今後の動向から目が離せません。