九州最大級のクリエイティブアワード、九州ADCアワード2025
2023年10月11日、福岡アジア美術館で、九州・沖縄のクリエイターたちの力作が集結する「九州ADCアワード2025」の公開審査会が行われました。これは、地域の広告やデザイン業界の活性化を目的としたアワードで、今年で8回目を迎えます。
このコンペティションでは、九州・沖縄在住のクリエイターたちが制作した700点以上の作品が出展され、厳正な審査を経て、各部門の最高峰が決定されました。特に注目されるのが、グランプリに選ばれた作品で、今回初めてウェブサイトがこの栄誉に輝くこととなりました。栄えあるグランプリを手にしたのは、竹田京司氏が手がけた、鹿児島のうおみこども園のウェブサイトです。このサイトは、子どもたちが安全かつ楽しく成長できる環境を表現したデザインとなっており、その創造性が評価されました。
各部門の受賞者とその作品
全10部門にわたっての受賞者は以下の通りです。
- ロゴ部門賞: 杉村武則氏(温故知新)
- パッケージ部門賞: 福田まや氏(ふぐひれ)
- ポスター・広告部門賞: 岩切千穂氏(うみのなか未知)
- グラフィック・エディトリアル部門賞: 松本千里氏(僕の心臓は絵を描き終わった鉛筆の先にある)
- 複合部門賞: 郡洋一氏(TOFT)
- トライアル部門賞: 福永あずさ氏(キキキ)
- 映像(長尺)部門賞: 村山盛康氏(RYUKYU BLUES PROJECT)
- 映像(短尺)部門賞: 今井美緒氏(ウィズホーム「引越し」篇)
- WEB部門賞: 矢澤拓隼氏(RACCAN)
さらに、特別賞として以下の作品も表彰されました。
- - 正親篤賞: 岡崎友則(港ZINE)
- - 宮田裕美詠賞: 矢澤拓隼氏(どうして?)
- - ハン・ヒソク賞: チームそとがわとなかみ(そとがわとなかみ)
- - 加藤琢磨賞: 杉村武則氏(Au Pan & Coffee)
- - 審査員特別賞: 濵田佳世(SUNS AND COOK)
- - 学生部門グランプリ: 松田昊大・田中陽菜(日本デザイナー学院九州校)
特別審査員のプロフィール
今回の審査には、著名なクリエイターたちが特別審査員として参加しました。
(なかよしデザイン クリエイティブディレクター)
長年にわたり、カンヌライオンズやONE SHOWなどの国際的な広告賞を受賞してきました。
フリーランスのグラフィックデザイナーで、豊富な案件を手掛ける他、陶芸や保護猫活動にも取り組んでいます。
韓国生まれのデザイン学博士で、教育と実務の両面からデザイン界に貢献しています。
SHIFTBRAINの代表を務め、受賞歴も豊富な実力派デザイナーです。
最後に
「九州ADCアワード2025」は、地域のクリエイティブな才能を称え、今後のデザイン界の未来を明るく照らし出す素晴らしいイベントでした。次回の開催が待ち遠しい限りです。