名古屋で開催された「WFP ウォーク・ザ・ワールド for アフリカ」
2025年6月1日、名古屋の鶴舞公園で「WFP ウォーク・ザ・ワールド for アフリカ」が開催され、1,047名の参加者が新緑の名古屋市内を歩きました。このイベントはアフリカの子どもたちの飢餓解消を目的としたチャリティーイベントであり、多くの協力者により、33,000人以上への給食提供が実現しました。
このイベントは、国際連合世界食糧計画(WFP)協会が主催し、参加費から得られた収益の一部がアフリカの学校給食支援に寄付されます。イベント参加者は、参加申込時に行う追加寄付も含め、総計1,028,600円をワールドフードプログラムに寄付し、さらに会場でも募金が行われ、合計177,950円が集まりました。これにより、約34,000のアフリカの子どもたちに給食を届けることができる見込みです。
開会式と登壇者の言葉
デイイベントの開会式では、国連WFP協会の安藤宏基会長が講演し、「現在、6700万人の子どもたちが教育を受けられずにいますが、WFPは多くの子どもたちに給食を提供しています。この活動は、アフリカの未来を変える重要な鍵です」と述べ、参加者への感謝の意を表しました。
また、特別ゲストとして登壇した元メジャーリーガーの川上憲伸さんも、「私が参加できることを嬉しく思います。この天気のもとで皆さんと歩き、意義深い時間を過ごせることを楽しみにしています」と参加への意義を語りました。
実施概要
このイベントは、次のように実施されました:
- - 大会名:WFP ウォーク・ザ・ワールド for アフリカ 2025 名古屋
- - 開催日時:2025年6月1日(日)10:00~受付、10:30~開会式、各コーススタート11:00(8km)、11:30(5km)
- - 開会地点:鶴舞公園(奏楽堂)
- - 参加費:一般1800円(参加費800円+寄付1000円)、小学生700円(参加費500円+寄付200円)
- - コース:5km(奏楽堂→吹上公園など)、8km(奏楽堂→オアシス21→久屋大通りなど)
- - 定員:各コース500人(計1000人)
WFPと学校給食支援の重要性
国連WFPは、毎年2,000万人の子どもたちに学校で給食を提供する活動を行っています。この支援により、親は子どもたちを学校へ送りやすくなり、子どもたちは栄養に満ちた食事をとることで勉強に集中できます。特に、教育の機会が限られている女子児童の登校を促進し、女性の権利向上にも貢献します。約30円の寄付で、1人の子どもに給食を届けることが可能です。
WFPと国連WFP協会について
国連WFPは、飢餓のない社会を求めて活動する機関で、2020年にはノーベル平和賞を受賞しました。2023年には120以上の国と地域で1億5200万人に食料を提供しました。また、認定NPO法人である国連WFP協会は、日本国内での寄付窓口として活動し、募金活動や企業との連携を行っています。