新たな学びの体験
2024-09-04 17:50:01

東京都立高校生が体験する新たな学びの場「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」

一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティが、東京都の「インクルーシブな学び東京コンソーシアム」に参加して行った取り組みは、非常に意味深いものとなっています。このプログラムでは、都立高校の生徒たちが視覚障害者との交流を通じて、障害者の視点や経験について学び、理解を深めることを目的としています。

東京都立葛飾野高校で行われた講演会には、視覚障害者のスタッフである谷口真大が講師として登壇し、「ダイバーシティ&インクルージョン」というテーマでお話しされました。彼は自らの経験を基に、視覚障害を持つ人がどのように社会で役立つことができるのか、また、どのようにして共生社会を実現できるのかについて語りました。具体的には、視覚以外の感覚を駆使しながら仕事をする意義や、他者との関係性を築く重要性を訴えました。

その後、生徒たちは「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」という体験プログラムに参加し、完全な暗闇の中で様々なアクティビティを行いました。視覚障害者の案内によって進行するこの体験では、生徒たちは自らの感覚を使い新たな視点での体験をしました。体験後の感想として、『完全な暗闇の中で視覚障害者の生活の一部を体験でき、貴重な経験になった。目が見えないことでどのように感じ、考えるのかを学べたことに感謝しています』という声が寄せられました。

さらに、別の生徒は、『「違い」を受け入れ、お互いに支え合うことの重要性を実感しました。視点を変えることで理解が深まり、自分たちと同じように思える部分も多くあることに気付きました』と述べています。このように、体験を通じて相手の視点を知ることの大切さを感じることができたようです。

教員からの声も多く寄せられ、体験前に緊張していた生徒たちが暗闇から出た後には和気あいあいとした様子を見せたことに驚きと喜びを感じたとのこと。また、より多くの生徒にこの貴重な体験を知ってほしいとの思いも強く表されています。

「インクルーシブな学び東京コンソーシアム」は、障害のある人々が生活し、学ぶ環境を整えるための取り組みです。この活動を通じて、東京都立高校生は、多様性を認識し、共生することの意義を深く理解する機会を得ています。今後も同様の講演や体験が予定されており、より多くの生徒がこのプログラムに参加できることが期待されています。

一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティは、引き続き自治体や学校との連携を強化し、ダイバーシティ&インクルージョンをテーマにした対話や体験プログラムを提供することで、より良い共生社会の実現に向けて貢献していく意向を示しています。彼らの活動は、多様性を尊重し、共に生きる社会づくりに寄与することでしょう。


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会社情報

会社名
一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ
住所
港区 海岸1-10-45アトレ竹芝シアター棟1階
電話番号
03-6231-1640

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