建設現場の安全新システム
2026-03-25 11:23:55

住友重機械とNECが建設現場の安全性を高める新システムを共同開発

住友重機械とNECが共同開発する革新的な安全システム



住友重機械工業株式会社と日本電気株式会社の2社は、建設現場の安全性を向上させるため、油圧ショベルに搭載したカメラ映像や各種センサ情報を活用したヒヤリハット抽出およびレポート生成システムの共同開発に乗り出します。このプロジェクトは、2026年4月から開始される予定です。また、このシステムは、業界内で初めての試みとなります。

1. 開発の背景



日本国内では、労働災害が減少傾向にあるものの、建設業界では依然として多くの事故が発生しています。天候や地質、日々変化する作業環境など、不確定要素が多いこの業界では、さらなる安全策の強化が求められています。そのため、デジタル技術を取り入れた新しい支援システムが必要とされ、新たにヒヤリハットシーンを自動で抽出して可視化するシステムの構築が期待されています。

過去には、建設業界でリスクシーンを映像データから抽出し、さらにヒヤリハット分析とレポート作成までを一括で行うシステムは存在しませんでした。そこで、住友重機械の建機に関する知識とデータ分析力、NECの映像認識技術と生成AIの融合が見込まれ、本開発が始まります。

2. システムの概要



この新システムは、まず住友重機械が提供するICT/IoT共通基盤「SHICuTe」に集められた油圧ショベルの実地データを学習したAIが、映像からリスクシーンを抽出します。この映像と油圧ショベルの操作データは、NECが開発した先進的な映像認識技術と生成AIを駆使して分析され、時間や空間情報を含むマルチモーダルデータとして統合されます。

このデータは、住友重機械が蓄えている建設現場における知識と照合され、事故や建機故障に関連する注意すべき行動が定義されたデータと組み合わされます。こうして得られた照合結果は、高品質なヒヤリハットレポートを自動で生成するのに活用され、事故発生の予防に貢献します。

3. 技術実証の成果



本プロジェクトの前段階として、2025年9月には技術実証が実施され、油圧ショベルに搭載されたカメラが捉えた映像からヒヤリハット事例の抽出とレポートの自動生成が試みられています。この取り組みによる結果、映像からリスクシーンを抽出し、事故が発生する可能性のあるケースを報告することができることが確認されました。この成果を受け、2026年4月からはシステムの共同開発が始まり、ヒヤリハットの抽出種類を増やすことや、安全対策に応じたレポート生成機能の強化が進められます。

4. 今後の展望



2026年度には、住友重機械の現場データと安全管理の知見、NECの先進技術に基づくコンサルティングサービスを活かし本システムの技術開発とその事業化検証を進め、2027年度の実用化を目指します。将来的には、人と機体の接触による労働災害のリスクが存在するシーンや、作業者が認識していない不安全な状態、現場ごとのルールに柔軟に対応できるようにする方針です。

住友重機械とNECは、今後も協力し合い、両社の技術を融合した新たな安全技術を開発し、事業活動を通じて、より安全な建設現場の実現に向けて努力し続けます。


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会社情報

会社名
住友重機械工業株式会社
住所
東京都品川区大崎2丁目1番1号ThinkParkTower
電話番号

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