リコーの新たな挑戦
株式会社リコーは、聴覚障がい者向けのコミュニケーションサービス「Pekoe(ペコ)」を導入した新たな取り組みを発表しました。このサービスは、音声を文字に変換し、リアルタイムで情報を提供することで、聴覚障がい者とその周囲との円滑なコミュニケーションを可能にします。
Pekoeの活用
Pekoeは、一般社団法人日本デフ陸上競技協会が主催する「第21回日本デフ陸上競技選手権大会」において、実況可視化ツールとして活用されます。このイベントでは、株式会社日テレアックスオンが場内実況配信を行い、それをリコーのリボンビジョンにリアルタイムで表示します。このようにして、聴覚に障がいがある方々にも、「音のない世界」の陸上競技を楽しんでもらうことを目指しています。
背景
リコーは、2022年8月にPekoeをリリースし、聴覚障がい者とのコミュニケーションをサポートする取り組みを強化してきました。企業内での導入が進んでおり、聴覚に課題のある方々がリアルタイムで正確な情報を得られることによって、仕事や生活の幅を広げる手助けをしています。これまでに多くの成功事例が生まれています。
スポーツ実況の可視化への貢献
Pekoeは、特にスポーツの実況において、その活躍が期待されています。2024年には「誰もが楽しめるラグビー観戦環境」を実現するため、Pekoeを利用した実況文字配信が行われる予定です。これにより、聴覚障がい者でもラグビーの激しい試合をリアルタイムで楽しむことができるようになります。
デフ陸上競技選手権大会について
「第21回日本デフ陸上競技選手権大会」は、2024年11月30日(土)と12月1日(日)に駒沢オリンピック公園で開催されます。この大会は、聴覚障がい者が陸上競技を行うための重要なイベントであり、デフスポーツの普及を目指しています。午前8時45分に開門され、参加者や観客が集まります。大会の様子は、Pekoeを通じてリアルタイムで実況されるため、イベントの盛り上がりが期待されます。
また、一般社団法人日本デフ陸上競技協会は、デフ陸上の普及と発展に努めており、設立以来、多くの陸上競技イベントを統括してきました。彼らの活動は、デフスポーツの重要性を広めるための重要な役割を果たしています。これにより、心身の健全な発達に寄与し、聴覚障がい者の社会参加を促進します。
まとめ
リコーが提供するPekoeは、聴覚障がい者にとってのコミュニケーションの壁を軽減し、スポーツを楽しむ新たな環境を提供しています。デフ陸上競技選手権大会において、この技術がどのように活かされるのか、多くの人々の期待が高まっています。今後もリコーの取り組みに注目が集まることでしょう。
Pekoe公式サイト
TRIBUS公式サイト
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