コロナ禍で注目を集める日本最大級の学生起業スクールとメディアが提携

コロナ禍で進化する日本の起業環境

近年、日本ではコロナ禍を契機に求職や働き方に変化が生じ、多くの学生が起業に関心を持つようになりました。学生向けの起業支援プログラム「WILLFU STARTUP ACADEMY」を運営する株式会社ウィルフと、日本最大級の独立開業メディア「アントレ」が資本提携を結び、学生の起業サポート体制がさらに強化されました。この提携により、両者はそれぞれのノウハウを体系的に組み合わせ、オンラインでの起業支援を迅速に提供する体制を整えます。

学生起業家の育成に向けた取り組み

ウィルフが運営する「WILLFU STARTUP ACADEMY」は、学生たちに実践的な起業スキルを教えるビジネススクールです。プログラムは6ヶ月で構成され、受講者は3回の事業立ち上げを実践します。最初の1ヶ月で経営スキルを学び、その後は具体的な事業計画を立て、メンバー全員で事業を立ち上げます。これにより、卒業生の約30%が起業を果たしていると言います。実際に、現在の受講生は社会課題を解決する創造的な事業を立ち上げており、コロナ禍で廃棄される野菜の再流通支援など、ニーズに即した取り組みが進んでいます。

コロナ禍における変化の背景

コロナ禍の影響で、オンライン化が進む中で各地の大学生たちが起業へと乗り出しています。ウィルフは2020年4月にスクールを完全オンライン化した結果、受講希望者は前年比198%に急増しました。このような背景から、新たに受講を希望する学生が多くいることが分かります。特に、外出自粛や大学の活動制限によって、欠如していた自己成長の機会を求める大学生が多く見受けられます。

一方、アントレもこの流れに乗じて会員数が増加しました。特に20代の会員は環境変化に対応するため、独立への道を選んでいることが分かり、セカンドキャリアを見据える50代の会員も増え続けています。これは、コロナ禍により、求人数が減少する中で新しい働き方を模索する学生や社会人の姿を反映していると言えるでしょう。

提携による新たな価値創造

ウィルフとアントレの提携は、起業希望者にとって新たな価値を生むこととなります。ウィルフの事業立ち上げノウハウに加え、アントレのデータベースを活用することで、特に独立開業を志す若者への実践的なサポートが提供可能になります。これにより、日本全体での独立開業希望者を支援する機会が広がることが期待されています。

アントレは、1997年から独立開業のための情報を集めた専門サイトを運営しており、30万人を超えるカスタマーを持っています。これを基盤に、起業支援に必要な情報提供を拡充していく予定です。