『人文知は武器になる』口座の重要性
2023年4月17日、山口周と深井龍之介の共著『人文知は武器になる』が発売された。この本は、現代の急変する社会において、いかに人文知が私たちの意思決定に寄与するかをテーマにしている。発売前から注目を浴び、すでに1万部の重版が決まったという。
ビジネスと人文知
AIの進展にともない、我々の「常識」や「正義」が変わりつつある現代社会。ビジネスにおいても新たなパラダイムが形成され、その中で「人文知」という視点が重要となってきている。本書は、歴史や哲学を織り交ぜつつ、なぜ組織や文明が衰退するのか、成功した企業が現状に適応できない理由について考察を深めている。
世界のエリートたちはなぜ歴史を学ぶのか。それは歴史が持つ「傾向」を読み解く能力が、変わりゆく環境において意思決定をより良くする為の手助けになるからだ。本書は、そうした視点をもって現代のビジネスシーンや社会の判断に新たな指針を示している。
思考を更新するための指南
本書は単なる教養書にとどまらず、現代における意思決定そのものを問い直す内容となっている。「ビジネスパーソンは人文知に投資すべきである」という強いメッセージが込められている。著者の深井は、これまでの講演活動を通じてこの重要性を訴え続けてきた。
背景には、AIと科学技術の発展が及ぼす社会に対する影響の大きさがある。とはいえ、現代は「歴史上、もっとも人文知が必要な時代」であるとの危機感が著者にはある。現代社会への人文知の欠如が、戦争や環境問題、社会分断といった課題を引き起こしているのではないか。
人文知は個人のレベルでは活用されているものの、企業や組織への実装においては活かされにくい。そこで本書は、必要な視点や具体策を提供し、組織を動かすためのアプローチを提案している。
書籍詳細
- - 書名: 『人文知は武器になる』
- - 著者: 山口周、深井龍之介
- - 判型: 新書判
- - 発売日: 2023年4月17日
- - 定価: 1,210円(税込)
- - 出版社: 株式会社文藝春秋
- - ISBN: 978-4-16-661529-2
この本は、一体どのようにして人文知を社会に実装していくかを考えさせられる一冊だ。著者たちは、人文知の重要性を再考し、実践につなげる指針を示している。私たちが自らの意思決定を見直す際にも、価値ある教えが満載となっているに違いない。
さらに、山口と深井の経歴を見れば、この問題に対する深い理解があることがわかる。山口は独立研究者として多岐にわたる領域で活動し、深井は社外取締役として経営に関与しながら、COTENを通じて人文知と社会の架け橋としての活動を行なっている。
本書を通じて、私たちが人文知により豊かに生きるためのまず一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いだ。