三好敷物のタフティングガン寄付プロジェクト
2025年1月、(株)三好敷物が取り組む「タフティングガン寄付プロジェクト」が始動します。このプロジェクトでは、日本全国の美術系や芸術系の教育機関に、ラグ作りに必要なタフティングガンを計100台寄付する予定です。第一弾となる寄付は上限50台で、申し込みは2025年1月25日から2月28日まで行われます。応募が多い場合は先着順となるため、興味のある教育機関は早めの申し込みをお勧めします。
タフティング技術の普及が目指すもの
このプロジェクトの背景には、日本のタフティング文化の確立を目指す強い想いがあります。タフティングとは、特別な手持ちミシン「タフティングガン」を使用して、布に複数本の毛糸を同時に縫い込むことで、独特なラグマットを製作する技術です。近年、タフティングを行う職人は減少しており、特に徳島県では高齢化や過疎化が影響し、伝統的な製造技術の継承が脅かされています。そこで、三好敷物は作品制作を楽しむ人々の手に技術に触れる機会を届け、タフティングが日本の手工芸として根付く手助けをすることを目指しています。
プロジェクトの詳細
寄付対象は、高校以上の美術系・芸術系学科学校、建築系・インテリア系・工業系学科も対象となります。ただし、個人への寄付は行われません。また、現地での送料は受取校負担となります。寄付の内容として、各教育機関にはタフティングガンAK-1が1台提供されることになります。
申し込みの受付は2025年1月25日から始まり、納品は2025年3月下旬から6月上旬を予定しています。具体的な申し込みは専用フォームから行い、審査の後に問題がなければ送料のみ負担して無償提供を受ける形となります。
文化の存続に向けた取り組み
タフティングを広めるために、三好敷物の「tufting studio KEKE」は、ラグ作りのワークショップを開催し、参加者に技術を体験してもらっています。教育機関との連携を強化することで、ラグ製造の文化を持続可能なものとし、雇用の創出を図ります。
三好敷物が主催するこのプロジェクトは、新世代のアーティストたちへの技術提供を通して、伝統と現代の橋渡しをする重要な取り組みです。タフティングガン寄付プロジェクトを通じて、多くの学生や若手アーティストがこの魅力的な技術に触れ、未来の日本の手工芸文化を育てていくことを期待しています。
お問い合わせ情報
寄付に関する詳細や不明点は、以下の連絡先までお尋ねください:
この取り組みによって、タフティングが単なる流行ではなく、深い文化として日本全体に根付くことが期待されています。