2024年東大生が選ぶ面白書籍トップ3
教育支援事業を展開する株式会社カルペ・ディエムが、2024年に出版された書籍の中から人気の作品を東大生にアンケートし、その結果をランキング形式で発表しました。東大生ならではの視点で選ばれた書籍は、文芸、ビジネス、カルペ・ディエムの書籍と多岐にわたります。
文芸書部門
1位: 『生殖記』 朝井リョウ
物語は、家電メーカーの総務部で働く尚成が、同僚とともに新宿の量販店を訪れるところからスタートします。彼が求めたのは体組成計ではなく、人生を効率的に消費する方法に関する問いかけです。
東大生の人気の理由は、尚成の無目的な生き方に共感する声が多かったからです。受け流すばかりの彼に反発を感じる人もいれば、社会的な価値観に違和感を覚える人もおり、深く考えさせられる一冊となっています。
2位: 『架空犯』 東野圭吾
この作品は、五代刑事が再登場する続編で、焼け落ちた屋敷から発見された夫婦の遺体を巡るミステリーです。捜査が進むにつれて明らかになる複雑な人間関係や緊迫した展開が魅力で、読者を引き込んでいきます。東大生にとって、東野圭吾氏の作品は特に人気で、緊張感ある結末と切なさが評判です。
3位: 『成瀬は信じた道をいく』 宮島未奈
成瀬の人生は、様々な人との出会いによって交差します。幼馴染が故郷に帰ると成瀬が失踪してしまったことをきっかけに、彼女の様々な挑戦が描かれています。この作品は、マイペースで個性的な成瀬の姿に共感を覚える東大生が多いようです。
ビジネス書部門
1位: 『タピオカ屋はどこへいったのか?』 菅原由一
タピオカ屋の経済的な背景を漫画を交えて解説した一冊で、経営を学びたい人には必見の内容。東大生にとっては身近なテーマであり、読みやすさが高い評価を得ています。
2位: 『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』 野村裕之
「考える力」を磨く問題集で、解説を読むだけでも思考の訓練になります。クイズ感覚で楽しみながら学べるこの本に、東大生は興味を持っています。
3位: 『ほんとうの日本経済データが示す「これから起こること」』 坂本貴志
日本の経済動向を分析したこの書籍は、客観的なデータをもとに未来を見据えた内容になっています。経済に対する深い関心を持つ東大生には適した一冊です。
カルペ・ディエムの書籍部門
1位: 『東大合格はいくらで買えるか?』 布施川天馬
この本は、著者が100人の東大生に行ったアンケートを基に、東大合格にかかるお金について徹底的に探求します。教育投資の視点で、自身を振り返る東大生が多いようです。
2位: 『ドラゴン桜で学ぶ伸びる子供の育て方』 川本雄介, 西岡 壱誠
東大受験を目指す子供の才能を見逃さないための育成法を解説した内容。教育に携わる東大生に人気です。
3位: 『家庭教師の技術』 青戸一之・西岡 壱誠
家庭教師の教え方を紹介するこの書籍は、指導法とコミュニケーションのスキルを学びたい東大生にとって貴重な資源です。
これらの書籍がランキングに挙がることで、読書の楽しさや深い知識の面白さに改めて触れるきっかけになればと願っています。興味が湧いた方は、この年末年始にぜひ手に取ってみてください。