高収入層の住宅購入ストレス:年収1,000万円以上の実態
株式会社TERASSの調査によると、年収1,000万円以上の高収入層が住宅購入しようとした際に多くのストレスを抱えることが明らかになりました。特に注目すべきは、年収1,000〜1,500万円の都心居住者で、実に80%が家探しにストレスを感じているというデータです。このストレスの主な原因とされるのは、物件価格と希望する条件のギャップです。
都心居住者の平均予算と価格ギャップ
住宅購入検討者の平均的な予算は6,138万円ですが、都心部に住む人々の平均予算は7,056万円まで膨れ上がります一方、2025年の東京23区における中古マンションの平均価格は1億477万円にも達しています。高い予算を持つ都心居住者でも、希望に見合った物件が見つからないという実情が浮かび上がります。
「1億円の予算でこの広さの家しか得られないとは」と嘆く声が多く、年収によるキャリア差別や不動産バブルへの懸念が生じています。
高収入層が直面するエリアへのこだわり
住み替え先を選ぶ際、特に都心居住者は元の場所に対するこだわりが顕著です。年収500〜1,000万円の層では90%が都心部を希望している一方、年収1,500万円以上の層では96.1%が都心を選ぶ傾向にあります。この背景には、通勤・通学の利便性や資産の維持への意識があるためでしょう。
また、都心での物件選びは、単に価格だけでなく、エリアの資産価値を大いに重視している様子が伺えます。「資産を持ちたい」という動機が強く、購入時には「資産価値」を第一に考える層が増加しています。
幅広い物件検討とそのストレス
年収1,000~1,500万円の層は、複数の住居タイプを並行して検討する傾向があり、これがさらなる負担を引き起こしています。特に情報収集に時間を取られ、選択肢が多すぎるためにストレスを感じる人が多いとされています。「希望する物件の条件が多すぎて、貴重な時間を使うのがつらい」という声も聞かれます。
金利上昇と今後の市場への不安
加えて、金利の上昇も多くの高収入層を悩ませる材料です。73%の回答者が将来的に金利が上がると予測しており、特に高収入者がこの予測に対する意識が強いです。「金利が上がるとどうなるのか」という不安が、さらにストレスを引き起こす要因となっています。
資産価値の重視と地域ごとの差
都心居住者は「投資」としての住宅購入を意識している人が多く、購入後の資産価値を気にかける層が増加しています。住宅を広い家というだけでなく、資産を保有する手段として捉える傾向が強まっているのです。
さらに、地方においては「災害リスク」を重視する人が多く、エリアによって価値基準に差があることが明らかになっています。都心は資産価値重視で、地方は災害リスクに対する関心が高いという対比です。
まとめ:高収入層の住宅不安を解消へ
今回の調査結果は、高収入層における住宅購入の難しさとストレスの現実を浮き彫りにしました。特に、価格と条件のギャップ、そしてエリア選びの悩みが主なストレスとなっています。高収入層の住宅購入市場を改善するためには、情報提供やサポート体制の強化が鍵となるでしょう。株式会社TERASSは、住宅購入を希望する方々に寄り添い、ストレスフリーで最適な住まいを見つける手助けを行っています。