豊田通商システムズとMORO TECHNOLOGYの戦略的提携について
2025年7月26日、愛知県名古屋市で豊田通商システムズ株式会社(TTS)とMORO TECHNOLOGY株式会社(MTC)の間で、画期的な戦略的資本提携が発表されました。この提携により、両社は自動車業界を中心に、グローバルなITサービスの強化を目指します。TTSはMTCの株式の35%を取得し、このパートナーシップを通じて日系グローバル企業に向けた展開をさらに拡大することを狙っています。
提携の背景
TTSは1994年に設立以来、グローバル資源を生かしてITソリューションを提供してきました。一方、MTCはデジタル技術とエンジニアリングに特化し、迅速かつ柔軟に顧客のニーズに応じたサービスを展開している企業です。この二社の強みを融合させることで、日系企業に向けたITサービスの質を向上させることが期待されています。
グローバル展開の加速
TTSとMTCの提携により、MTCは欧州だけでなく、北米やアフリカへの展開を加速することになります。この過程で、TTSが持つ豊富な経験を活かし、MTCの国際エンジニアチームを拡大していく方針です。また、MTCのデジタル専門知識やカスタマイズ可能なITソリューションを用い、トヨタグループを含む日系企業の国際展開やデジタルトランスフォーメーション(DX)、AI開発の支援に貢献していく計画です。
オペレーションの強化
MTCは専門性が高いデジタル人材を有し、これをTTSのグローバルネットワークに組み込むことで、海外プロジェクトのサポート体制を一層強化します。これにより、迅速かつ効果的に各国の市場に適応したIT支援が実現します。顧客ニーズへの対応力が高まることで、より高品質なサービスが提供できるようになります。
長期的なパートナーシップの構築
両社の協力関係は2019年に始まり、今回の資本提携によってさらなる深化が図られることになります。共通の目標を掲げ、日系グローバル企業に向けた信頼性の高いテクノロジーパートナーとしての地位を確立していきます。高品質なサービスを提供することで、顧客のビジネスを支援し、双方の成長を促進していきます。
コメント
豊田通商システムズの社長、渡辺廣利氏は「この提携は、MORO TECHNOLOGYの高度な技能を活用し、海外のトヨタグループの拠点へのサポートを充実させるものです。MTCとの協業を通じて、より多くの日系企業に価値あるご提案を行い、グローバルITサポートの課題を解決していきたいと考えています」と述べています。
一方、MORO TECHNOLOGYのCEO、マリオス・パパニコロプロス氏は「この提携を通じて、TTSの一員となることはMTCにとって重要であり、当社のビジョンと信頼を示すものです。この関係を深めることで、日本企業のグローバルな技術パートナーとしての能力を高めていきます」と期待を寄せています。
まとめ
豊田通商システムズとMORO TECHNOLOGYの戦略的提携は、両社にとって新たな成長の一歩となります。今後、日系企業が国際市場で競争力を保つためにどのようなITサービスが提供されるのか、注目です。両社の連携によって国際的な影響力を高め、グローバルな市場での存在感を強化していくでしょう。今後の展開に期待が寄せられます。