QPS研究所のCFOに三輪洋之介氏が就任
2025年6月1日、QPS研究所は社長室長の三輪洋之介氏が執行役員 経営管理本部長兼CFOに就任することを発表しました。この人事は、宇宙産業の成長を促進するための経営体制の強化に向けた一環です。三輪氏は、管理部門の強化だけでなく、組織そのものの改良に取り組む予定です。
就任背景
QPS研究所は、「宇宙の可能性を広げ、人類の発展に貢献する」という理念のもと、宇宙開発に取り組む企業です。現在は小型SAR衛星の開発や運用を行っており、今後は36機からなる衛星コンステレーションの構築を目指しています。準リアルタイムの観測データを提供することで、災害対策や日常生活の向上に寄与することを目指しています。
そこで、三輪氏をCFOに任命することが決定されました。三輪氏は、自らの豊富な経験を生かし、さらに事業を成長させていく考えです。近年的には、購入した宇宙関連企業のCFOとして、衛星打上げ支援ビジネスや軌道上サービスを推進してきました。
三輪 洋之介氏のコメント
三輪氏は、「重責を任されることになり、身が引き締まる思いです。九州に宇宙産業を根付かせるべく、努力を続け、課題を解決しながらQPS研究所の成長に貢献したい」と意気込みを語っています。彼の指導のもと、企業は新たな成長軌道に進むことが期待されています。
代表取締役社長 大西俊輔氏のコメント
大西CEOは、三輪氏の就任に際し、「彼は財務戦略や企業価値向上の実績が豊富であり、当社の成長フェーズにおいて、その経験が大いに役立つと信じています」と述べ、期待を寄せています。今回の任命により、経営基盤の更なる強化と企業価値の最大化が目指されることになります。
三輪氏の経歴とプロフィール
三輪氏は、1989年に三井物産株式会社に入社し、キャリアの中で航空機リースファイナンスや輸出入業務に携わってきました。オランダやドイツでの機関車リース事業や、シンガポールを拠点とした電力分野の管理業務など、幅広い経験を有しています。また、三井物産本社でもIR活動や財務戦略に従事し、その経験をQPS研究所でも活かす考えです。2025年4月に社長室長としてQPSに合流した後、新たな経営体制のもと、その手腕を発揮することが注目されています。
QPS研究所と「QPS-SARプロジェクト」
QPS研究所は2005年に設立された宇宙開発企業で、「QPS」は「Q-shu Pioneers of Space」を意味しています。九州の宇宙産業の先駆けとして、国内外で衛星開発を行っています。特に、「QPS-SAR」プロジェクトでは、軽量で高性能なSAR衛星の開発に成功し、46cm分解能の画像を取得できる衛星として注目されています。2028年には24機、最終的には36機の衛星コンステレーションを目指しており、準リアルタイムデータ提供サービスを展開予定です。
QPS研究所の未来に向けた取り組みは、特に災害対策や生活向上に大きく寄与することが期待されており、三輪氏の登用はその実現に向けた大きな一歩となることでしょう。