近年、情報技術の進展と共に、物流の世界にも大きな変化が訪れています。株式会社シーアールイー(CRE)では、そんな流れを受けて2025年4月11日から明治大学で「アート・オブ・物流」という寄付講座を開講します。この講座は、物流の仕組みやその重要性を多角的な視点から学ぶ機会を提供するものです。
この講座が開かれるのは今年で5回目となります。毎回、多彩な業界から知識を持つスピーカーを招き、参加者は物流の背景やデータを駆使した新しい物流の形などを深く理解していくことができます。特に、蓄積されたテクノロジーやノウハウがどのように物流デザインに影響を与えているのかを示すことが、近年の物流業界の必須知識となっています。
「アート・オブ・物流」という講座名は、物流のアートとしての側面を強調するものです。物流は単なる物の移動ではなく、その背後には計画、管理、デザインといった多様な要素が含まれています。講座を通じて、商流と同様に重視されるべき物流の理解を深めることが期待されています。
特に2025年7月4日の回では、現代の消費者ニーズの多様化に焦点を当て、日常生活における「ロジスティクス」や「物流不動産」の役割について理解を深める機会を提供します。この回では、物流不動産の市場動向や消費者生活との関係についても触れ、参加者が今後のビジネスシーンでの対応に備えた知識を得られるようになっています。
明治大学商学部の町田一兵教授がコーディネーターを務め、この講座は春学期の期間中に全14講義が予定されています。対象は全学部の3年生と4年生であり、幅広い背景を持つ学生たちが集うことが期待されています。
シーアールイーは、物流不動産を中心に約1,600の物件を管理運営しており、業界の中でもトップクラスの存在です。企業としての社会的責任を果たすことを重視し、今回の講座を通じて次世代の物流人材の育成に貢献していく意向を示しています。
物流は私たちの日常生活の基盤を成す重要な産業です。本講座を通じて、将来の物流の専門家たちがその基盤をさらに強化していくことを期待しています。参加する学生たちがこの講座を通じてログスティクスの奥深さを実感し、将来に向けて自らの可能性を広げる機会になることを願っています。総じて、明治大学でのこの取り組みは、新たな物流分野の知恵を育む重要な一歩です。