住友重機械工業がAI翻訳「1paper」を導入
株式会社Feynma Technologyが開発したAI論文翻訳サービス「1paper」が、住友重機械工業株式会社においてドイツ語翻訳機能を導入しました。このサービスは、住友重機械工業のグローバル展開を加速するために重要な役割を果たしています。
住友重機械工業の挑戦
住友重機械工業は、機械分野において世界をリードするドイツの先進技術情報の収集が不可欠であると認識しています。特に困難なドイツ語論文の読解は、これまでも大きな課題となっていました。従来は、分野ごとに論文を読むために多大な時間と労力がかかり、外部発注による翻訳も高額な費用と長いリードタイムがネックでした。さらに、一段階ごとに翻訳ツールを利用するため、作業は煩雑でした。これらの問題を解決するために、「1paper」が提供されました。
1paperの導入効果
「1paper」の導入により、住友重機械工業はドイツ語を含む海外論文に迅速にアクセスできるようになり、情報収集の効率化を実現しました。特に、外部からのドイツ語資料提供があった場合でも、スピーディーに内容を理解できるようになり、コミュニケーションの円滑化が大きく進みました。
業務効率も大幅に改善され、翻訳作業がアップロードするだけで完了する仕組みとなることで、従来の翻訳ツール使用の手間が軽減されたのです。さらに、翻訳を外部に発注する際の社内承認プロセスが簡素化され、個人の判断で迅速に翻訳が可能となりました。これにより、リードタイムの短縮が実現し、上司の承認取得も容易になりました。
技術本部からのコメント
住友重機械工業の技術本部は、このプロジェクトを非常に評価しています。技術研究所の部長、石塚正幸氏と技師の石田悠朗氏は、グローバル化を推進する中で海外の最新技術情報の取得が不可欠であり、特にドイツ語論文の理解が大きな課題であったと述べています。「1paper」によりその課題が解決されたことが、業務の向上につながると期待しています。
Feynma Technologyの貢献
Feynma Technologyの代表取締役、土屋太助氏もこの導入について感謝の意を表しています。「1paper」は、AI技術を活用して論文翻訳の効率化を実現し、今後のイノベーション創出に貢献できると信じています。このような先進的な企業をサポートできることを嬉しく思っており、これからも多くの企業や研究機関にこのサービスを広めていきたいと語りました。
今後の展望
住友重機械工業では、1paperを活用したさらなる海外企業や大学との共同研究を進めていく方針です。この取り組みによって、グローバル視点からのイノベーションが加速することが期待されています。
設立は昭和9年で、100年以上の歴史を持つ同社は、業界内での技術革新を目指し続けています。
AIを駆使したサービスやコンサルティングを提供しており、研究DX支援にも注力しています。
まとめ
「1paper」は、住友重機械工業の国際的な展開を支え、さらなる技術革新に向けた新たな武器となるでしょう。同社の次のステップに向けた動きから目が離せません。