出光とJOGMECの連携
2024-08-08 20:38:04

合成燃料の未来を切り開く出光興産とJOGMECの連携

合成燃料の未来を切り開く出光興産とJOGMECの連携



出光興産株式会社(以下、出光)は、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)との共同出資体制を構築し、合成燃料分野での新たな展開を図ります。特に、米国テキサス州に本社を構えるHIF Global社(以下、HIF社)への出資が注目されています。

共同出資の背景と目的


出光は、HIF社が南北アメリカやオーストラリアで進めるe-メタノールなどの合成燃料の製造プロジェクトに対して、JOGMECとの共同出資を行うことを決定しました。これにより、単独出資からJOGMECと連携した出資体制へと移行し、政府機関との協力を深めることで、カーボンニュートラル燃料としてのe-メタノールのサプライチェーン構築を加速させる狙いがあります。

JOGMECは、出光のアメリカの子会社であるIdemitsu Efuels America Corp.(IEAC)を通じて、HIF社への共同出資を実施します。JOGMECからは約3600万ドルの出資が行われ、出光とJOGMECの連携による相乗効果が期待されます。これにより、2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けて、クリーンアンモニアや持続可能な航空燃料(SAF)等とともに、e-メタノールの事業化を加速させます。

HIF社のビジョンと事業展開


HIF社は「Highly Innovative Fuels」という理念のもと、再生可能エネルギーを活用して水素を合成燃料に変換するプロジェクトを推進しています。2022年12月にはチリのマガジャネスにおいて初の合成燃料生産を成功させ、今後はテキサス州、オーストラリア、ウルグアイ、チリにて商業規模のプラント建設を計画しています。

出光は、HIF社の事業を通じてe-メタノールや合成燃料の国内輸入も視野に入れており、船舶用燃料や航空燃料としての利用も検討しています。e-メタノールはその汎用性の高さから、国内外でのサプライチェーン構築が期待されています。

今後の展望


本共同出資を通じて、出光とJOGMECは、更なる研究開発や市場への投入を急速に進めていく方針です。具体的には、2024年5月を目処にe-メタノールを中心とする合成燃料の事業開発において、114百万ドルの出資が計画されています。このプロジェクトは、カーボンニュートラル社会の実現に向けた重要なステップとなるでしょう。

出光は、合成燃料の開発を通じて持続可能なエネルギー社会の実現に貢献し、未来の地球環境を守るための取り組みを一層進めていくことを目指します。


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会社情報

会社名
出光興産株式会社
住所
東京都千代田区大手町1-2-1
電話番号
03-3213-3115

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