NECが新たにリリースした「NeoFace Monitor パッケージ版 V8」は、同社の持つ世界最高水準の顔認証エンジンを基にしたPCセキュリティソフトウェアです。この新バージョンでは、仮想デスクトップインフラ(VDI)の環境での利便性向上やAPI連携機能の強化が図られ、企業や団体が求めるセキュリティの向上と操作性の改善が実現されています。
近年、ハイブリッドワークの導入が進む中で、企業は業務の効率化やカスタマーサービスの向上を目指しています。テレワークによる生産性の向上を図る過程では、業務システムの安全性確保が必須となります。そのため、新バージョンはテレワーク環境におけるデバイスのセキュリティ強化を重視しています。
主な特長
1. VDI連携の強化
新しいバージョンでは、手元端末に加えVDI環境にNeoFace Monitorをインストールすることで、顔認証がスムーズに行えるようになります。これにより、OSへのログオンや業務アプリケーションへの代行認証を同時に行うことが可能です。
さらに、手元端末で顔認証を実施することで、VDI環境側の顔認証をスキップする機能の追加や、複数のVDIに同時接続しても顔認証を適切に切り替えることができるマルチセッション環境への対応が整いました。これにより、特に自治体や金融機関など、データ管理が厳格に求められる分野でも、安全性を保ちながら利便性が高まります。
2. API連携の強化
新バージョンに合わせてAPI連携キットG3もリリース。これにより認証キャッシュの管理機能が強化され、顔認証がオフラインの状態でも運用が可能になります。また、認証に失敗した際には、原因を即座に把握できる詳細情報がアプリケーションへ提供され、迅速なトラブルシューティングが支援されます。これらの機能強化により、特に重要な業務において求められる迅速な対応が実現されます。
3. その他の機能強化
新バージョンでは、メジャーバージョンアップがより容易に行えるように仕様が変更されました。これにより、利用者は従来の複雑な手続きなしに、更新作業が可能となります。加えて、管理者の操作ログをCSV形式で出力可能にし、不正行為の抑制や監査にも役立ちます。
NECの最新テクノロジー
NECはこの新製品の導入により、DXの推進を強化しています。ビジネスモデルの転換やテクノロジーの進化、組織人材の最適化を通じ、企業や団体が直面する課題解決に貢献することを目指しています。
詳細はNECの公式ウェブサイトを参照してください。