新たな安全基準で自動車の事故防止を促進!加速抑制装置の義務化

新たな自動車安全基準の導入



令和7年6月17日、国土交通省は「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」の搭載を全ての新型乗用車に義務付ける新たな道路運送車両の保安基準の改正を発表しました。この装置は特に高齢者などがブレーキとアクセルを踏み間違えた際の加速を抑制するもので、事故防止を目指すものです。

高齢者の安全を守る技術



この新制度は、我が国が開発した安全技術が国際基準としても認められることを目的としています。近年、高齢者による自動車事故が増加している現状を受け、国土交通省は「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」を2021年11月に国連自動車基準調和世界フォーラムで国際基準としたことが背景にあります。これにより、ペダル踏み間違いによる事故が一層減少することが期待されるのです。

改正内容の詳細



今回の改正では、以下の主な点が挙げられます。

1. ペダル踏み間違い時加速抑制装置の義務化



  • - 適用対象:新型乗用車(電気自動車含む)
  • - 装置の搭載開始時期
- 新型乗用車:令和10年9月1日より
- 輸入車:令和11年9月1日より

この新たな基準に従い、新型乗用車ではこの装置を備える必要があります。これは、オートマチックトランスミッションの車両にも適用されます。

2. 農耕トラクタの安全対策



農耕トラクタなどの特殊自動車に関しても新しい安全基準が設けられました。

  • - 座席ベルトの義務付け:農耕トラクタの運転者席には座席ベルトが必須となります。
  • - 適用時期:新型車及び継続生産車:令和9年1月1日から

さらに、高性能林業機械に関する特別な措置も設けられており、灯火器や後写鏡は特定の条件のもとで取り外しが可能となります。

施行と今後の展望



新しい基準は令和7年6月17日に公布され、その後段階的に施行されることが決まっています。これにより、運転者の安全性を確保し、交通事故の件数を減少させることが見込まれています。特に、高齢者によるペダルの踏み間違いに起因する悲惨な事故を未然に防ぐための大きな一歩です。

新たな安全基準が実施されることで、全国の運転者が安心して運転できる環境が整備されることを期待したいです。

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。