組織開発の第一人者が語る新しいアプローチ
2025年1月26日、株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンからリリースされた書籍『実践 対話型組織開発 生成的変革のプロセス』。この本は、組織開発の第一人者ジャーヴィス・ブッシュによって執筆され、永石信氏が監訳を担当しています。特に新しい時代の組織開発手法として注目されている「対話型組織開発」について、実践に役立つ具体的な手法やプロセスを豊富なケーススタディを通じて紹介しています。
対話型組織開発とは
対話型組織開発は、組織のメンバー間の対話を通じて変革を促進するアプローチです。これは、従来のトップダウン型の組織運営から脱却し、フラットなコミュニケーションを重視することで、新たな可能性を切り開く方法として支持されています。著者は、この手法の実践の過程やその結果を事例として詳しく説明しています。特に、どのような課題が発生し、その中でどのようにメンバーが成長し、組織が変わるのかを、実際の成功事例を交えながら解説しています。
この書籍は、組織における変革をリアルタイムで体験する場を提供し、メンバー全員の参加を促すことで、多様な意見や視点を取り入れていくことを目指しています。そのため、参加したメンバーは自身の意見をしっかりと表現できる環境が整い、各自の「声」が重要視されるようになります。
誰に向けた本なのか?
この入門書は、対話型組織開発に興味がある方々に強く推奨されます。新たな組織の在り方を模索しているリーダー、組織開発に関与する専門家、あるいは職場のコミュニケーションを向上させたいと考えている全ての人にとって、非常に有益な内容となっています。対話を通じて新しい価値を生み出す方法を学びたい方、より深くこの分野を探求したい方にとって、貴重なリソースとなることでしょう。
書籍の構成と内容
本書は、以下のような章立てで構成されています。
1. 適応課題を特定する
2. 可能性に焦点を置くパーパス・ステートメントの策定
3. ステークホルダーを生成的会話に参加させる
4. 自発的な探索プロジェクトを立ち上げ、行動しながら学ぶ
5. 成功した探索プロジェクトの拡大と定着
各章で、具体的な手法や実践上のポイントを学ぶことができ、参加者が主体的に関与することの重要性が強調されています。さらに、登場する事例を通して、読者自身も実践的なヒントを得ることができるのです。
著者について
ジャーヴィス・R・ブッシュは、カナダのサイモン・フレイザー大学で教授として組織開発やリーダーシップの専門家として活動しています。40年以上にわたって多くの文献を執筆し、彼の理論は世界中で広く認識されています。彼により提唱された「対話型組織開発」は、新しい時代のリーダーシップに大きな影響を与えており、彼自身もHR Magazineによって有力なHR思想家の一人として選出されています。
結論
『実践 対話型組織開発 生成的変革のプロセス』は、未来の組織開発を学ぶための貴重な一冊です。新しい時代における組織の在り方を考えるきっかけを与えてくれるこの書籍は、すべてのリーダーや組織開発に携わる人々にとって必携の書となるでしょう。ぜひ手に取ってその内容を体感してみてください。