営業職の現状
2019-04-23 09:00:25
営業職の現状を分析する:やりがいと課題に迫る2019年調査結果
営業職の現状を分析する:やりがいと課題に迫る2019年調査結果
近年、営業職は重要な業務の一つとして位置付けられていますが、その実態はどうなっているのでしょうか。2019年に実施された「日本の営業実態調査」で明らかになった内容をもとに、営業職のやりがいや課題について考察します。
営業職へのやりがいと評価制度の不満
調査によると、営業職につきたいと思った人は約40%に対し、実際に営業にやりがいを感じている人は83%に達しました。このことから、一度は受動的な選択から始まった営業職でも、仕事を通じてやりがいを見出す人が多いことが分かります。
一方で、54.8%の営業職が評価制度に対する不満を抱えています。特に「評価基準があいまい」であることや、「上司の好き嫌いが評価に影響する」という意見が多く、結果に対する公平性が欠如していると感じている人が大勢を占めています。このような不満は、営業成績には直接的に影響しないことが示唆されており、評価制度の見直しが求められています。
目標未達成の実態
調査の結果、営業職の約50%が前年度の数値目標を達成できていないことが明らかになりました。達成できなかった理由の中で最も多かったのは「営業戦略が悪かった」であり、その次に「訪問・商談数が少なかった」が続きました。このことから、営業戦略の再評価や、訪問機会の拡大が急務であるといえます。
営業活動への不安
営業職の85.9%が営業活動に何らかの不安を感じています。その中で最も多い内容は「お客様と関係構築できているか」という点であり、次いで「提案内容は適切か」と続きます。この不安を解消するためには、営業手法の統一や、管理者からのフィードバックが不可欠です。
残業時間と理想の働き方
営業職の月間残業時間は32.8時間とされており、理想の残業時間は57.2%の人が「1日1時間以下」を希望しています。働き方改革の影響で、企業側も残業時間を削減する方向に舵を切っていますが、実際の残業時間は依然として高い水準であることが伺えます。
マネジメントの不安と教育の現状
管理職の83.9%がマネジメントに対して不安を感じていると回答しており、その中でも部長クラスが最も多くの不安を抱えています。また、部下の教育方法として「営業同行」や「面談」が上位に挙げられていますが、実際には月に1回未満の頻度で行われていることが多く、教育の質に課題が残る結果となっています。
まとめ
この調査結果から見えるのは、営業職が多くのやりがいを感じている一方で、現場の課題もたくさん存在するということです。評価制度の公正さや目標設定の明確化、そしてマネジメントの向上が求められています。これらを改善することで、より良い営業環境が整い、従業員の不満や不安を減少させることが期待されます。営業職の未来は、課題を解決することで明るくなるはずです。
会社情報
- 会社名
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株式会社アタックス・セールス・アソシエイツ
- 住所
- 愛知県名古屋市中村区名駅4-4-10名古屋クロスコートタワー8階
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052-586-8836