天馬株式会社、監査等委員会に関する報道への見解を表明

天馬株式会社、監査等委員会に対する問題提起

2020年6月26日に開催される予定の定時株主総会を控え、天馬株式会社の取締役会は監査等委員会に関連する一部報道について公式な見解を示しました。この報道により、同社の監査等委員会における権限行使のあり方が問われる事態に発展しています。

監査等委員会の権限とその運営

取締役会は、監査等委員会が法令に基づいて持つ権限や職務の遂行は正当に尊重されるべきであると強調しています。しかし、今回の報道では、同委員会の中立性や公正性に疑念を抱かざるを得ない状況が報告されています。具体的には、委員会の運営や決定が一部委員によって一方的に進められたとの指摘があり、問題の根本が問われています。

なぜ中立性が疑われるのか？

取締役会が挙げた疑念の理由は多岐にわたります。特に、委員会の運営が強引であり、一部のメンバーの偏った意見が影響を及ぼしているとの見方が強いです。また、冒頭で言及された資料の作成者が、実際に経営介入があったと指摘された司治元名誉会長の代理人弁護士が所属する法律事務所であることも報道されています。

更に、急遽選任された新任の監査等委員候補者がその法律事務所の弁護士によって紹介されたことが後に判明したことも問題視されています。このような背景があるため、監査等委員会の意見や権限行使が客観的であるとは懸念されています。

情報流出と株主提案

報道によると、一部の監査等委員が公表されていない第三者委員会の調査報告書の内容を取締役会のメンバー以外に流出させるという問題も発生しました。これにより、社内の混乱や動揺が招かれる事態に至っています。さらに、監査等委員が無断で株主提案に関する説明会に参加したことも、問題視されています。

今後の対応と株主へのお願い

今回の報道を受けて、取締役会は監査等委員会に対して公正かつ中立的な立場から権限を適切に行使し業務を遂行するよう求める方針を示しています。また、取締役会は現在の状況を真摯に受け止めつつ、経営課題の克服に向けた積極的な企業価値向上策を模索する姿勢を示し、最適な取締役候補を選定したことを公表しています。

株主に対しては、今後とも冷静な判断と対応をお願いしつつ、今回の一連の問題を真摯に受け止めてほしいと呼びかけています。株主総会を目前に控え、天馬株式会社は株主との信頼関係を大切にする姿勢を示しています。