大阪・関西万博で展開されるペットボトルのリサイクルプロジェクト

2025年4月13日から10月13日まで、大阪で開催される日本国際博覧会（大阪・関西万博）において、コカ・コーラボトラーズジャパンとサントリー食品インターナショナルの共同による新たなリサイクルプロジェクト「ボトルtoボトル」が実施されます。この取り組みは、万博会場内に設けられる「3R（スリーアール）ステーション」で収集される使用済みペットボトルを対象にし、環境にやさしい未来を実現するために設計されています。

「3Rステーション」は会場内に45カ所設置され、訪問者はここで使用済みペットボトルを分別して投入できます。このシステムを通じて集められたペットボトルは、再生し新しい飲料用の容器に生まれ変わります。この取り組みの大きな特徴は、化石由来の新しい原料を一切使用せず、3R（リデュース、リユース、リサイクル）を基本とした循環型社会の実現を目指している点です。

加えて、この「ボトルtoボトル」のプロセスは、製造時におけるCO2排出量を約60％削減する効果があり、環境負荷を大幅に軽減します。これにより、大阪・関西万博が掲げるカーボンニュートラルの実現に寄与することが期待されています。

さらに、3Rステーションにはペットボトル専用の回収ボックスが設置され、ボトル本体やキャップ、ラベルをそれぞれに分別する仕組みも整えられています。また、回収ボックスには両社のロゴが掲げられ、訪れるすべての人にリサイクルの重要性を伝える工夫もなされています。このような取り組みは、来場者にリサイクルの理解を深めてもらうのみならず、国内外の環境意識を高めるきっかけにもなるでしょう。

大阪・関西万博は持続可能な社会の実現に向け、2023年に策定されたSDGs（持続可能な開発目標）に基づく運営を目指しています。会場内での日々の廃棄物は最大限にリデュース・リユースされる予定で、分別された資源はリサイクルへとつながります。このように環境への配慮を強化しつつ、訪問者にとっても参加しやすいリサイクル活動を促進していく姿勢が、私たちの未来にどのような影響を与えるのか注目です。

コカ・コーラボトラーズジャパンとサントリーは、これまで獲得してきたリサイクルに関する知識を駆使し、ただのイベントではなく、環境保護の重要性を訴える場として万博を進化させることに期待が寄せられています。この新たなリサイクルの試みは、参加者からの支持のみならず、地元や国際的な持続可能な発展プロジェクトにも貢献することでしょう。今後、ボトルtoボトルの取り組みが成功することにより、私たちの社会のリサイクル文化の向上に繋がることが期待されています。さあ、大阪・関西万博で新たなリサイクルの波を体験しましょう！