大阪・関西万博での移動支援サービス「会場内サポート」
大阪・関西万博が4月17日(木)から提供を開始する移動支援サービス「会場内サポート」は、身体的不自由や視覚障がいを持つ方々が安心して万博を楽しむための大切な取り組みです。このサービスは、一般社団法人関西イノベーションセンターによるユニバーサルツーリズムプロジェクト「LET’S EXPO」によって運営されます。予約は3月24日(月)から受け付けられ、万博会場での利便性向上を図ります。
なぜ「会場内サポート」が必要なのか?
日本では65歳以上の高齢者が人口の約4分の1を占めており、国の統計によれば、要介護認定を受けている方は1,000万人近くに及んでいます。大阪・関西万博の来場者数は約2,820万人と予想される中、身体に不自由を抱える方々が自力で会場内を移動できず、万博を諦めている現実があります。そこで「LET’S EXPO」が立ち上げた「会場内サポート」は、これらの方々が万博を存分に楽しめるよう支援を行うものです。
サポート内容と予約方法
「会場内サポート」では、全国から集まった延べ1,000名のボランティアスタッフが「車いす移動サポート」「視覚障がいのサポート」「見守り・付き添いサービス」の3つの主要な支援を行います。
1.
車いす移動サポート
身体的、体力的理由で車いすを必要とされる方に対して、ボランティアスタッフが車いすの押し手として同行し、安心できる移動をサポートします。
2.
視覚障がい者の移動サポート
視覚障がいを持つ方々に対し、手引き誘導を行い、安全に万博会場を楽しんでいただけるよう配慮します。
3.
付き添い・見守りサービス
車いすの利用者や視覚障がいをお持ちの方々に常に付き添いを行い、安心して万博会場を巡れるよう支援します。
このサービスを利用するには、事前に予約サイトで必要事項を記入することで、スムーズな申し込みが可能です。予約受付は、4月17日、22日、25日、29日、5月10日、16日、22日、28日、6月6日、12日、18日、24日の日程で行われます。さらに、予約にはボランティアスタッフの活動費として4,000円のご負担が必要です。
LET'S EXPOとは?
LET’S EXPOは、万博に行くことが難しい方々が気軽に参加をできる環境を整えるため、リアルおよびバーチャル両面でのサポートを提供するプロジェクトです。万博開催が期待される日本において、多くの身体障がい者や高齢者が楽しめる万博を目指して、各種サービスの充実に向けて取り組んでいます。具体的には、リモート観光プラットフォームを活用したオンラインツアーや、バーチャル万博体験の提供も行っています。
まとめ
大阪・関西万博の開幕が近づく中、身近なサポートが必要とされる方々への「会場内サポート」は、多様な人々が万博を共に楽しむための重要なステップです。今後もLET'S EXPOは、すべての方が楽しく万博に参加できるよう、充実した支援体制の構築を進めていきます。詳しい情報や予約は、公式のWebサイトをご確認ください。