福岡県直方市初の中学生海外派遣事業報告会を開催

直方市の新たな挑戦：中学生海外派遣事業

福岡県直方市が2024年に初めて主催する中学生海外派遣事業「派遣団員報告会」が、ユメ二ティのおがたにて開催される。日程は12月21日で、フィンランドでの体験を経た8名の中学生が、その成果を発表する。

この派遣事業は、タイガーモブ株式会社に委託され、グローバル人材育成を目指す内容となっている。参加する中学生たちは、2024年8月にフィンランドへ渡航し、現地の文化や教育を体験した。旅行の費用は全て直方市が負担し、中学生たちはアントレプレナーシップ教育を受け、自己成長を促進されるプログラムに参加した。

フィンランド派遣の目的と特色

フィンランドが選ばれた理由は、その教育の質が高く、世界的にも評価されているからだ。フィンランドの教育システムは、特にアントレプレナーシップ教育に力を入れており、参加者たちにはチャレンジ精神や創造性など「生きる力」を育むことが期待されている。

プログラムは「Learning by Doing」をテーマに、実践的な授業が行われ、フィンランドの街中でのインタビュー活動や、自然体験活動も計画されている。参加者は、国立公園を訪問し、地元の学生との交流を通じて多彩な経験をすることができた。

参加者の成長とその影響

同事業の報告会には、直方市の市長や教育長も出席予定だ。教育部長の熊井康之氏は、プログラム参加者の成長を顕著に感じたと述べ、参加者たちが初日から帰国時にかけてどのように自信に満ちた表情へと変わっていったかのエピソードを披露した。

従来の海外派遣とは異なり、観光名所を巡るだけでなく、参加者たちは英語が完璧でない状態でも真剣に挑戦し、地元の人々とのインタビューや文化紹介を行った。これにより、彼らは実際に自分たちの言葉で考えや感情を発表する力を身に付けた。

報告会の概要

開催される報告会では、参加中学生たちがそれぞれの体験を報告し、質疑応答の時間も設けられる。市長や教育長の講評を受けながら、中学生たちの成長を共有する貴重な時間が期待されている。

開催情報

- 名称：直方市中学生海外派遣事業「派遣団員帰国報告会」
- 日時：2024年12月21日(土) 9:30 - 11:30
- 場所：ユメ二ティのおがた小ホール
- 住所：福岡県直方市山部364-4

タイガーモブの役割

今回の派遣プログラムは、タイガーモブスクールが新たに挑戦した事例で、国内外の教育機関との連携を強化し、次世代リーダーを育成することを目指している。ファミリー層に開かれたプログラムとして、応募が可能な中学生のハードルを下げ、多くの子どもたちに参加の機会を提供している。

このような取り組みを通じて、直方市は「未来を拓く」教育理念に基づき、人材育成に力を入れ続ける。参加者たちの体験を生かし、地域に貢献していく姿勢が今後も期待される。