ベイシアとリテールネクストが提携、顧客行動分析実験をスタート

株式会社ベイシアは、リテールネクストと提携し、顧客行動分析システムの実証実験を実施することを発表しました。この実験は、2018年11月1日から2019年1月31日にかけて、ベイシア青梅インター店にて行われます。特に注目すべき点は、リテールネクストが開発したセンサーとシステムを用いて、来店客の行動を曜日や時間帯別に分析することが可能になる点です。この取り組みにより、顧客の購買心理や潜在的なニーズを把握し、地域に根差した店舗づくりや商品ラインアップの最適化を図ります。

実験中は、お客様や従業員の個人情報が一切収集されないため、プライバシーに配慮した形で運営されます。この実証実験の大きな目的は、実店舗での顧客行動を可視化することで、Eコマースの隆盛を導いた分析手法を実店舗に応用し、顧客の反応に数値的な評価を与えることです。これにより、より考慮された施策の実行と、その後の評価を行うことが容易となります。

ベイシアでは、この実験を通じて得られるデータを基に、よりお客様のニーズに寄り添った店づくりを行うためのノウハウを蓄積し、店内施策の改善に取り組むとしています。このようなデータ分析の成果は、消費者のライフスタイルや購買行動の変化に即応するための重要な指標となりうるでしょう。

株式会社ベイシアは群馬県前橋市に本社を置く、ショッピングセンターチェーンの運営企業であり、1997年3月に創業しました。現在の従業員数は11,105名、店舗数は140店舗にのぼります。また、リテールネクストはカリフォルニア州サンノゼに本社を持つ企業で、小売業向けの店舗分析ソリューションを開発・販売しており、設立は2007年10月、導入実績は400社以上に上ります。

このように、両社によるコラボレーションは、伝統的な店舗運営に最先端のテクノロジーを組み込むことで、顧客満足度の向上に向けた新たな流れを生み出していくものと期待されています。今後の動向に注目が集まることは間違いありません。