クラリス・ジャパンが新たに切り拓くFileMaker 19の世界
クラリス・ジャパンは、昨年の社名変更以来初となる新バージョンの開発プラットフォーム「FileMaker 19」を発表しました。この新しいプラットフォームは、開発者が短期間で洗練されたカスタムアプリを創造することを可能にするオープンプラットフォームです。特に期待されるのが、FileMaker Cloudの東京リージョンの開始です。これにより、日本国内のお客様も安心してFileMakerを活用できる環境が整いました。
CEOのブラッド・フライターグ氏は、急速に変化する経済環境において、企業のイノベーションと生産性向上が求められていると述べています。「アジャイル性が不可欠であり、FileMaker 19ではJavaScriptを使うことが可能です。これにより、5万社を超える法人ユーザーに、新たなアドオンやJavaScriptパッケージを提供できる。」と期待を寄せています。
FileMaker 19の新機能
FileMaker 19では、カスタムアプリのサポートが大幅に強化されています。特に目を引くのは、以下の3つの機能です。
- - JavaScriptの統合: さまざまなJavaScriptライブラリを使用することで、地図やアニメーションなどリッチなユーザーインターフェイスを提供します。
- - Core MLの機械学習サポート: 機械学習の力を活用し、データの分析能力を高め、ユーザ体験を向上させることができます。
- - NFCタグの読み取り機能: NFCテクノロジーに対応した機能により、データ収集や運用の効率化が図れます。
また、FileMaker Cloudの利用料金は安価であり、月額1,950円(税別)から利用することができるため、中小企業にも導入しやすいプランです。
Claris Connectの新コネクタ追加
さらに、クラスと並行して提供される「Claris Connect」も注目を集めています。このプラットフォームは、さまざまなアプリやサービスとの連携を実現するクラウドベースのサービスで、最新では弁護士ドットコムのクラウドサインやChatworkといった日本製サービスのコネクタが新たに追加されました。これにより、業務の自動化や情報の連携がよりスムーズになります。
弁護士ドットコムの橘大地氏は、「クラウドサインを通じて、業務プロセスの効率化が期待される」と述べています。一方、Chatworkの山本正喜氏は、「Claris Connectとの連携により、チャット機能を利用したサービス統合が実現し、企業の業務効率が大幅に向上する」と期待を寄せています。
COVID-19対策への取り組み
さらに、クラリスは新型コロナウイルスの影響を受ける医療機関への支援にも積極的に取り組んでいます。COVID-19対策のための情報収集システムをFileMaker Cloudの上で運用し、多くの医療機関で活用されています。このように、FileMaker 19とClaris Connectは、ただの開発ツールとしてだけではなく、社会的な課題解決にも寄与しています。
まとめ
FileMaker 19とClaris Connectは、企業のデジタルトランスフォーメーションを加速し、業務の効率化を図る新しい選択肢としての位置付けを持ちます。これからも日本の企業にとって不可欠なツールとして、さらなる進化が期待されるでしょう。興味のある方は、公式サイトにて詳細を確認してみてください。