舞鶴市赤れんが博物館で新収蔵品展が開催中!
舞鶴市の赤れんが博物館では、令和5・6年度の新たな資料を展示する「令和6年度新収蔵品展」が行われています。この企画展は、地域の歴史や文化に触れる良い機会となっており、来場者を歓迎しています。
開催情報
- - 開催場所: 舞鶴市立赤れんが博物館
- - 開催日時: 3月16日(日)まで毎日、午前9時から午後5時
(最終入場は午後4時30分)
- - 参加費用: 常設展示と共通(一般400円、学生150円)
この展示では、特に注目すべき展示物が数点紹介されています。歴史を感じる貴重な品々ですので、ぜひ足を運んでみてください。
展示物の概要
1. サウスシー城レンガ
- - 特徴: レンガのサイズ233×105×75㎜、重さ2.9kg
- - 出所: サウスシー城(イギリス・ポーツマス市)
このレンガは、イギリスのサウスシー城で発見されたもので、1544年に建立されたこの城は、フランスから国を守るために王ヘンリー8世によって建設されました。現在も観光名所として知られています。今回展示されているレンガは、1800年代に製造されたもので、特にその平面には、れんがを接着するために使用された石灰モルタルの跡が残っています。これらは、舞鶴市とポーツマス市との姉妹都市提携25周年を記念して、ポーツマス名誉市長のトム・コールズ氏より寄贈されました。
2. 旧浦賀船渠のレンガ
- - 特徴: サイズ223×105×59㎜、重さ2.9kg
- - 出所: 旧浦賀船渠株式会社浦賀工場(神奈川県横須賀市)
浦賀地区の造船史は江戸幕府の時代から始まり、特に1853年にペリーの来航がきっかけで洋式軍艦の建設が命じられました。この設立された浦賀船渠は1897年に完成し、日本唯一のれんが造ドライドックとして現存しています。今展示されているレンガは、このドック内の施設で使用されていた貴重なものです。
3. 旧九条山浄水場のレンガ
- - 特徴: サイズ220×105×59mm、重さ2.8kg
- - 出所: 旧九条山浄水場沈殿池(京都市)
この施設は、京都御所の防火のために作られたもので、1912年に完成しました。歴史的にも重要で、様々な改修を経て、現在は宿泊施設としての利用が計画されています。
赤れんが博物館について
赤れんが博物館は、明治36年に建設された舞鶴海軍の魚雷倉庫を利用した施設です。地域で現存する最古の鉄骨れんが建造物として、さまざまな煉瓦の歴史や世界の建造物に使われた煉瓦を紹介しています。また、ホフマン式輪窯の再現コーナーでは煉瓦の製法についても学ぶことができます。
この博物館での新収蔵品展は、貴重な歴史を身近に感じられる機会です。地域の文化や歴史に興味がある方にはおすすめの展示ですので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。