裾野市職員による愛知県スタートアップ視察ツアー
一般社団法人静岡ベンチャースタートアップ協会(SVSA)は、裾野市の行政職員を対象にしたスタートアップ視察・交流ツアーを愛知県で行いました。このツアーは、地域の起業家支援やスタートアップとの協業の可能性を探るものです。参加者には裾野市の村田市長や大西副市長、さらに市の職員11名が含まれており、活気あるプログラムが展開されました。
視察の目的と意図
このツアーは、裾野市とスタートアップ企業との連携を深め、新たなビジネスの可能性を探るために組織されました。スタートアップ支援の最前線である愛知県を訪れ、日本最大級の支援拠点である「STATION Ai」や、名古屋市の「なごのキャンパス」を視察しました。
初日:STATION Aiの訪問
最初の訪問先は、昨年10月に開業した「STATION Ai」です。ここでは、地域資源とイノベーションの融合を目指す取り組みが進められています。施設での説明を受けた後、裾野市との協業の可能性について意見交換を実施。この交流の中で、地域に根ざしたスタートアップ5社が参加し、彼らのアイデアや意見が多岐にわたったことが印象的でした。
続いて:なごのキャンパス視察
次に訪れた「なごのキャンパス」では、旧那古野小学校跡地を利用したスタートアップ支援拠点で、市民と起業家が自然に交流できる環境作りが行われています。村田市長は、愛知県との強力なビジネスネットワーク構築を目指し、協業を希望する企業とトップセールス商談を実施しました。-
ディスカッションとネットワーキング
また、東海地域のスタートアップ投資を行っている地域と人と未来株式会社の藤田氏と伊藤氏との意見交換も行われました。地域の起業家が抱える課題や地方創生に向けた取り組みについての意見が交わされ、その中から裾野市がどのようにスタートアップと共創していくかの思考が深まったようです。
最終日:交流会の開催
ツアーの結びとして、愛知県内のスタートアップ、行政機関、金融機関、投資家、事業会社などとの交流会が開催されました。このイベントは、さまざまな業種や地域の参加者同士のネットワークを広げる場となり、将来の協業へ向けた貴重な基盤が築かれました。
今後の展望
SVSAは、視察で得た知見やつながりを活かし、静岡県内の企業進出を支援することを約束しています。裾野市は今後もスタートアップと地元産業の共創を通じて、地域の課題解決に取り組む計画です。また、2025年には「地域イノベーションキックオフ」イベントを開催し、さらなる進展を狙っています。
SVSAの役割
静岡ベンチャースタートアップ協会(SVSA)は、静岡県内のスタートアップやベンチャー企業の成長を支援し、地域経済の活性化を目指す団体です。様々な支援プログラムを通じて地域内外との連携を深め、持続可能な地域経済を育むために地域のリソースを最大限に活用していきます。
次回のツアーやこれからの活動に注目が集まります。