水見はがねのデビュー作が話題沸騰
水見はがねの短編集『朝からブルマンの男』が、2025年6月27日に東京創元社のミステリレーベル《ミステリ・フロンティア》から発表された。この作品は、デビュー作にもかかわらず、放送中の「王様のブランチ」や讀賣新聞の書評でも絶賛され、多くの関心を集めている。
第1回創元ミステリ短編賞受賞
この短編集の中で、水見さんは2023年に「朝からブルマンの男」で第1回創元ミステリ短編賞を受賞しており、同時受賞者には小倉千明さんの「嘘つきたちへ」がいる。この受賞は、水見さんの才能を世に知らしめるきっかけとなり、選評では「肝心の解決にも意外性があり、ウキウキするほどの良質なミステリ」と高く評価された。
作品の魅力
短編集には全五篇が収められており、それぞれが独自のミステリを描写している。たとえば、一杯二千円のコーヒーを週に三度も飲む「朝からブルマンの男」、不思議なタイミングで同時に高校入試の会場に到着する友人の「受験の朝のドッペルゲンガー」、単身赴任中の父が帰宅する金曜日だけ味が落ちる郷土料理の謎「ウミガメのごはん」など、さまざまなストーリーが展開される。このような謎は、読者に推理を楽しむ余地を与え、それぞれの謎に対する興味を引き立てている。
メディア登場と期待の新人
作品の発表後、特に注目されたのは、7月に入ってからの「王様のブランチ」内での特集において、再度取り上げられたことだ。最初の放送から続編にかけて、視聴者の関心を集めたのは間違いない。特に、「いいミステリを読んだ」という感想が多く、今後の作品への期待感を一層高めている。さらに、讀賣新聞では書評が掲載され、様々な雑誌や小説誌にもインタビューが予定されている。
書誌情報
『朝からブルマンの男』
- - 著者: 水見はがね
- - 判型: 四六判仮フランス装
- - ページ数: 272ページ
- - 発売日: 2025年6月27日
- - ISBN: 978-4-488-02028-6
- - Cコード: C0093
- - 価格: 1,800円(税込)
- - 装画: 嶽まいこ
- - 装幀: 岩郷重力+N.T
著者のプロフィール
水見はがねは1985年に埼玉県で生まれ、日本大学を卒業。創元ミステリ短編賞の受賞により、本作で初めて著作を世に送り出すこととなった。その才能と創造力に今後も期待がかかる。
株式会社東京創元社は、東京都新宿区に本社を構え、創造的な作品の出版に力を入れている。URL:
https://www.tsogen.co.jp/np/index.html