天童市、病児保育予約サービスを導入
2023年10月1日、山形県天童市にて、株式会社グッドバトンが病児保育サービス「あずかるこちゃん」を導入しました。このサービスは、地域内の4つ全ての病児・病後児保育室で利用可能になります。
新しい予約システムの背景
これまで、天童市の病児保育は、保護者が各施設へ電話をかけて空き状況を確認する必要がありました。また、キャンセル手続きも電話で行うため、保護者や職員の負担が大きいものでした。今回のサービス導入により、これらの手続きをスマホから行えることで、利用のハードルが大幅に下がることが期待されています。
あずかるこちゃんの利便性
「あずかるこちゃん」を使用することで、保護者はスマートフォンやウェブブラウザーを通じて、常に病児保育室の空き状況をリアルタイムで確認できるようになっています。どこにいても、必要に応じて予約やキャンセルが行えるため、急な病気の時でも安心です。さらに、事前に記入する必要のあった登録用紙もデジタル化され、スマホから簡単に登録ができます。
また、天童市はこのサービスの周知を図るために、パンフレットやポスターを制作し、保育園等で配布します。これによって、病児保育の利用が促進され、「使いづらさ」と「認知不足」の解消が図られます。
地域としての取り組み
天童市の健康福祉部子育て支援課は「あずかるこちゃん」の導入に際し、「保護者に親身なサービスを提供することを目指している」と述べています。さらに、システム導入により、保護者と病児保育室のつながりが強化され、保育士や看護師は繁雑な事務から解放され、保育に専念できるようになります。さらに、導入自治体にとっても情報を一元管理できるため、効率が上がります。
病児保育の必要性に関する調査
2018年に実施した調査結果によれば、全国の就労女性の88%が病児保育を利用した経験がなく、その理由として「利用手続きの煩雑さ」が指摘されています。あずかるこちゃんは、こうした課題を解決し、より多くの保護者が病児保育を利用できるよう支援を行うことを目的としています。
会社概要
株式会社グッドバトンは、母子支援を目的に2017年に設立され、日本全国で病児保育の普及を目指すサービスを展開しています。同社は、「それぞれの子育てを歓迎する社会」をビジョンとし、子育てに関連する多様なニーズに対応しています。今後も病児保育事業の充実を図り、地域と共に育つ支援に取り組んでいくことでしょう。
まとめ
「あずかるこちゃん」は、病児保育を未利用の保護者にもアプローチし、利用しやすい環境を整えることを目指しています。今後も、このサービスが天童市だけでなく、広く普及し、子どもたちとその家族にとって使いやすい病児保育が実現されることが期待されています。