ディーアーツが新作VRアニメを発表、KONAMIと提携して制作開始

ディーアーツが新作VRアニメを発表

今年の秋、ディーアーツがKONAMIと手を組み、新作VRアニメの制作を開始することが発表されました。これは、KONAMIが主催する「KONAMI ACCELERATOR 2023」というアクセラレータープログラムの一環であり、多くの企業が応募する中から選ばれた6社の一つとしての取り組みです。

演出の新たな可能性を探る

ディーアーツは、KONAMIからの技術支援を受け、モーションキャプチャ技術を活用して、アニメキャラクターの動きや表情を多様化することに力を入れています。また、プラットフォームのユーザビリティ向上を図るため、評価テストやUI/UX改善にも取り組んでいます。このプログラムを通じて開発される新作短編VRアニメは、KONAMIの人気キャラクターバンドコンテンツ「ひなビタ♪」を題材にしています。

VRアニメの魅力

VRアニメは、キャラクターがストーリーに沿って360度の空間を動き回ることができる新しい形のコンテンツです。ディーアーツが提供する「Hatch-Pot VR」では、ユーザーが専門知識なしに簡単にアニメを制作できるノーコードツールを用意しています。キャラクターのセリフや動作を指定することで、より感情豊かに物語を演出できます。これにより、制作されたアニメは、プラットフォーム内で再生可能で、スマートフォンやホログラムなどさまざまなデバイスでも楽しむことができるのです。

日本のVR市場と成長の可能性

現在、VR市場は急速に成長していますが、特に日本においてはアニメや漫画の文化に基づくストーリーものが少ないという実情があります。この市場では、ミレニアル世代や若年層がVRコンテンツに大きな興味を示しており、ディーアーツはこの利点を活かして、VRアニメ制作のノウハウを早期に蓄積する戦略を掲げているのです。

未来へ向けた展望

ディーアーツは、今後の展開として、日本各地で行われる聖地巡礼事業との連携も計画しています。このコラボレーションにより、ファンが現地を訪れる際の新しい体験を提供し、ホログラムを使ったキャラクターによる観光案内など、多彩なサービスを展開予定です。このように、ディーアーツはVRアニメの未来を切り拓く存在として注目されています。