サイケデリックスの深淵に迫る『ゾルゲンキンドはかく語りき』
株式会社ビオ・マガジンから、明治大学の准教授である蛭川立氏が著した哲学絵本『ゾルゲンキンドはかく語りき』が、2024年6月に発売されます。本書はサイケデリックス、すなわち精神活性化物質についての理解を深めるための基礎的な書籍として位置づけられています。
サイケデリックスとは、長い歴史を持つ植物や化合物で、特に超自然的体験を促すものとして、古くからさまざまな文化で利用されてきました。本書では、著者が中南米やインドで20年以上にわたり実施したフィールドワークをもとに、サイケデリックスの多面的な魅力を探求しています。構想から約2年を費やして完成したこの作品は、シュールな物語を通じてサイケデリックスの深淵に迫ります。
本書の魅力は、その幅広い学問的知見をもとにサイケデリックスの世界を描く点にあります。人類学、西洋哲学、インド哲学、化学など、さまざまな領域からの視点が融合し、神秘的な体験をユーモラスに表現しています。近年、サイケデリックスはうつ病や不安障害など、精神疾患の治療における可能性が期待されており、欧米では研究のルネサンスが進行中です。
特に日本においても、慶應義塾大学や名城大学、筑波大学といった学術機関、更には大手製薬会社が協力して精神疾患の治療薬としての研究・開発が急速に進められるようになっています。このような動向を背景に、サイケデリックスは新たな視点から注目される存在となってきています。
本書『ゾルゲンキンドはかく語りき』は、サイケデリックスに対して興味を抱く読者はもちろん、「生きる意味とは何か」「本当の幸せとはどういうものか」という人間の実存に関する問いを探求する人々にとっても、深い示唆を与える作品です。サイケデリックスの歴史や研究を知ることで、私たちの存在について新たな気づきを得られるでしょう。
著者の蛭川立氏は、明治大学情報コミュニケーション学部の准教授であり、様々な研究機関での客員研究員としての経歴を持ちます。彼のこれまでの研究と実績が、本書に深い洞察を与えることは間違いありません。著書も多数あり、彼の専門的な見地からサイケデリックスについて語られる本書は、ますます興味深いものとなっています。
この書籍は、A5変形サイズで152ページにわたり、価格は税別で2,500円と手頃な設定です。サイケデリックスの新しい考え方を求めている方はもちろんのこと、哲学的な知見を深めたいと思っている方々にとっても、必読の一冊となるでしょう。
気になる方は、ぜひ
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