中東市場でのビジネスチャンスを創出する日本のスタートアップ
2024年11月19日と20日、バーレーンで開催された「World Business Angel Investment Forum (WBAF) 2024」において、日本のスタートアップ企業5社が中東市場への扉を開く重要な交流の場を提供されました。主催の「Bahrain Entrepreneurship Organization(BEO)」の協力により、日本の革新技術と中東市場のニーズが結びつき、新たなビジネスチャンスの創出が期待されています。
WBAF2024の意義とツナガルの役割
WBAFは世界最大級のエンジェル投資家フォーラムであり、多くのスタートアップや投資家、エコシステムのリーダーが集まります。バーレーンがこのフォーラムの開催地となることで、グローバルな資金調達やネットワーキングの場が設けられることが期待されています。ツナガル株式会社は、日本のスタートアップを現地の投資家に紹介する特別な役割を果たしました。
中東市場のニーズと日本企業の可能性
中東地域は、人口の急増に伴い、フードセキュリティやヘルスケアといった社会的課題に対する注目が高まっています。特にGCC諸国では、耕地面積が限られているため、食料確保の問題が顕在化しています。ツナガルは、これらの課題に対応できるスタートアップ企業を選定し、日本の技術や知見による解決策を提案しました。
出展企業の中には、温浴施設を運営し地域の健康を促進する「株式会社Le Furo」や、食材の鮮度を長期間保持する技術を展開する「ZEROCO株式会社」が含まれています。これらの企業は、国際的な関心を集める中で、ブランドの認知度や潜在的な顧客基盤の拡大を図ろうとしています。
新たな価値を創出する中東と日本の架け橋
出展したスタートアップは、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに現地法人を設立し、GCC諸国でのビジネスチャンスを模索しています。ツナガルは、地域の多様なニーズに応えるべく、持続可能な経済発展に貢献することを目指しています。
さらに、在バーレーン日本国大使館との連携も強まり、2024年10月にはPRイベントに参加。大使館からの支援を受けながら、日本企業の活動を広く周知していくことを計画しています。このような国際的な交流によって、両国間の理解が深まり、経済活動が活発になることが期待されています。
2025年の万博と今後の活動
バーレーンは、2025年開催の大阪・関西万博への参加を予定しており、これが同国のプロモーション活動における重要なステップとなることが期待されています。この機会にバーレーンの文化やビジネスチャンスを広く発信し、GCC市場への関心を高めることが不可欠です。
ツナガル株式会社は、「人生を変える出会いをつくる」を企業のコアバリューに掲げ、中東市場との架け橋となることを目指しています。日本の地域資源を活かしたビジネス展開を通じて、国際的なプレゼンスを高める活動を続けていきます。今後も、現地企業との共創ビジネスや訪日プロモーションを通じ、持続可能な地域経済の発展にも寄与していく所存です。