若者と社会の架け橋を目指すYouTube番組『ぱすれる』第2回配信開始

若者と社会の架け橋を目指すYouTube番組『ぱすれる』

福岡県福岡市に拠点を置くNPO法人国際教育支援機構スマイリーフラワーズは、新たなYouTube番組『ぱすれる』の第2回を配信開始しました。この番組は、社会的養護の下で育った経験を持つ若者たちと社会との間に架け橋となることを目的としています。

『ぱすれる』は、親や家庭の支援を受けられない若者たちのリアルな体験や思いを伝えるインタビュー番組です。第2回では、保護された日について小学時代のユウタさんが自ら語ります。「突然、大人に連れて行かれて、行く先も分からず困惑した。」このような辛い体験が、彼を通じて観る人へ伝えられます。

番組制作の背景映像には、当事者自身が経験した苦悩や不安が凝縮されています。この現実を通して、児童相談所で保護される子どもたちが直面することの背後にある社会的な理解と支援の必要性を訴えかけます。

『ぱすれる』の意義

『ぱすれる』というタイトルは、番組制作の核心を示しています。“ぱすれる”はフランス語で「架け橋」という意味を持ち、親や家庭に頼れない若者たちと、彼らの存在をまだ十分に理解していない社会との接点を作りたいという想いが込められています。それによって、彼らの「語る力」と社会の「受けとめる力」が育まれることを期待しています。

この番組は単なるエンターテインメントではなく、理解と共感を深めるための重要な媒介です。実際の体験談を通して、見ている人が彼らの生き様に目を向け、社会的養護に対する偏見を解消する手助けをするものです。

今後の展望

今後も、スマイリーフラワーズは、児童養護施設や里親家庭での生活に関する若者たちの体験を選りすぐり、丁寧に伝えていくことに力を入れていきます。様々な視点からの声を集め、それを広く社会にアピールすることで、同じような境遇にいる子どもたちへの理解と支援の輪を広げることが目標です。

社会的養護の現実を知ってもらうことで、彼らへの支援のスタート地点を設け、理解を深めることが何より大切です。この番組を通じて新たな繋がりを築いていくことが、未来を変える第一歩になると信じています。