NTTスマートコネクトとメディアリンクスが進める高品質メディア伝送
近年、メディア業界におけるリモートプロダクションの需要が急増しています。特に、ライブスポーツやイベントの撮影においては、高品質な映像の伝送が求められています。その中で、NTTスマートコネクト株式会社と株式会社メディアリンクスの二社が新たに手を組み、大容量光ネットワーク「IWAN」を利用した高品質なメディア伝送の接続試験を実施しました。
背景と目的
この接続試験は、映像伝送の「遅延」と「ゆらぎ」を抑制するために行われました。従来の共有型ネットワークでは、特に混雑時にミリ秒単位の遅延が生じ、制作現場での操作感に影響を与えることが課題となっていました。このような背景から、両社は2024年2月に業務提携を結び、より安定した高品質な伝送環境を構築することを目指しました。
接続試験の内容
試験では、メディアリンクスのIPゲートウェイ「Xscend®」を用い、低遅延圧縮規格「JPEG XS」に基づいたメディア信号の送受信方法を検証しました。また、異なるIP規格同士を統合する変換技術や、複数のメディアデータを効率良く送る技術についても確認されました。これにより、IWAN回線を経由した高品質メディア信号の安定した伝送が実現され、画質と遅延の向上が確認されました。
今後の展望
接続試験の成果を受け、NTTスマートコネクトとメディアリンクスは、放送局や制作会社、コンテンツプロバイダーに向けて、信頼性の高い素材伝送ソリューションを提案していく予定です。さらに、将来的には次世代ネットワーク「IOWN」の活用を視野に入れて、さらなる映像制作インフラの構築を目指しています。特に、幅広い制作ニーズに応えるため、高い信頼性を持ちながらも低価格帯のサービスの拡充も検討しており、メディア業界全体の発展に寄与することを目指しています。
まとめ
このような取り組みは、放送業界における技術革新を推進し、より多様なコンテンツ制作の可能性を広げるものです。高品質なメディア伝送の確立は、今後の映像制作において欠かせない要素となるでしょう。今後のNTTスマートコネクトとメディアリンクスの動向に、ますます目が離せません。