介護業界の人手不足を支える新たな取り組み
香川県まんのう町にある介護老人保健施設「グリーンヒル満濃」では、外国人材の採用・定着を支援する動きが進んでいます。この施設は、医療法人社団林泉会が運営しており、今般株式会社グローバルトラストネットワークス(GTN)が協力し、特定技能人材の受け入れを積極的に行っています。
地方介護の現状と外国人材の必要性
日本全体で介護人材の不足は深刻化しており、特に地方ではその傾向が顕著です。香川県の介護施設でも、短期間での離職が続き、安定した運営が困難な状況でした。そこで、林泉会は外国人スタッフの採用を検討し、GTNとの提携を決定しました。GTNは、制度や情報面でのサポートに強みを持つ会社であり、特に採用後の支援体制を整えることが重要とされました。
支援の内容と具体的な取り組み
GTNではミャンマー出身の特定技能人材2名を採用し、彼らが現場で活躍できるよう一貫した支援を行っています。この支援は、人材紹介から登録支援まで幅広く構成されており、具体的には次のような内容が含まれています。
採用要件のヒアリングや候補者マッチング、面接の調整と実施のサポートを行います。
在留資格「特定技能」の取得に向けての手続き支援や、労働条件の説明をはじめ、生活オリエンテーション、定期面談、生活相談やトラブル対応などを行います。特に、GTNの支援担当は同じミャンマー国籍のスタッフが担当しており、文化や言語の違いを理解した上でサポートを提供しています。
定着による成果と今後の展望
この取り組みの結果、林泉会では採用された2名の外国人スタッフが着実に運営の戦力として貢献しています。現場では、外国人スタッフを受け入れることへの戸惑いがあったものの、GTNのサポートにより次第に安心感が生まれてきました。実際、施設側ではさらに2名の外国人スタッフを新たに採用する方針を固めています。
地域における多文化共生の実現に向けて
林泉会の理事である林氏は、「地方では外国人を受け入れないと、社会が成り立たないと実感している」と話します。また、「制度や支援の仕組みが整っていないため、伴走してくれる存在が求められる」と続けます。GTNは今後も、受け入れ企業と外国人スタッフの両者に寄り添い、安定した採用から定着、地域での共生を実現する支援体制を強化していく所存です。
GTNについて
株式会社グローバルトラストネットワークスは、2006年に設立され、外国人が日本での生活をスムーズに送るための専門的なサービスを提供しています。社員の約70%を外国籍のメンバーが占めており、国際色豊かな視点から多様なニーズに応える体制を整えています。これからも、外国人労働者の定着を支援し、地域の課題解決に寄与していくことを目指しています。