新たな一歩:Slash Vision PortalとPrivyの統合
最近、Slash Vision Labsは暗号資産ウォレット「Privy」を自社のデジタルプラットフォームSlash Vision Portalで利用できるようになったと発表しました。この取り組みは、暗号資産がより一般的に使用されることを目指し、ユーザーの利便性を高めるものです。特に、メールアドレスだけでウォレットを作成できる機能は、暗号資産を扱ったことがない方々への敷居を大きく下げることでしょう。
背景:暗号資産の普及状況
現在、全世界での暗号資産保有率は約6.8%とされ、ユーザー数は5億6千万を超えています。特に、UAEやシンガポールではその保有率が18%から25%に達しており、暗号資産決済がもたらす経済的なメリットが注目されています。
- - 暗号資産決済を導入した店舗は、平均327%のROIを達成し、新規顧客が40%増加。
- - 暗号資産決済を利用する顧客は、従来の顧客よりも取引あたり約250ドル多く支出しています。
これらの統計データからも、暗号資産市場が急速に成長していることが分かります。
日本市場における動向
日本でも、暗号資産口座の数は近年急増しており、2023年には1014万8764に達しました。また、EDCONやETHTokyoなどの国際的なカンファレンスも開催され、これに伴い社会実装が急速に進行しています。
Privyの特徴と利点
「Privy」は、特にモバイルやデスクトップでの利用が簡単で、わかりやすい認証フローを提供します。ウォレットの有無にかかわらず、すべてのユーザーにサービスを提供し、ユーザーは接続しているウォレットやチェーンを意識せずに済む環境を整えています。このため、開発者は商品の開発に集中することが可能です。
さらに、Privyは8日間で1,800万ドルの資金調達を達成し、毎月数百万件のトランザクションを処理しているという強力なインフラを有しています。FriendtechやCourtyardなど、多様なプラットフォームとの統合を通じて、様々な業界での利用が広がっています。
利用方法について
Privyでのウォレット作成方法は非常にシンプルです。
1. スマホ版のSlash Vision Portalで「Connect Wallet」をクリックし、メールアドレスを入力。届いた6桁のコードを入力。
2. 「Show Wallet」をクリックし、設定を行います。
3. 二段階認証が完了すれば、Slash Vision Portalに戻り、6桁の認証コードを入力。これでウォレットにアクセスできます。
このプロセスは、特に暗号資産初心者にとっても容易であり、より多くの人々がこの市場に参加する道を開くことでしょう。
未来への展望
現在、暗号資産市場は「インフラの時代」から「アプリの時代」へと移行しつつあり、Slash Vision Labsは新しいクリプトカードの開発を進めています。これにより、メールアドレスでのウォレットアクセスを通じて、一般の人々に向けた新しい暗号資産体験を提供する予定です。
今後、Slash Vision Labsはさまざまな施策を展開し、暗号資産の普及とマスアダプションを促進していくことでしょう。顧客基盤の拡大や新しいビジネスモデルの開発は、暗号資産の未来を明るいものにするでしょう。暗号資産の利用が広がる中、私たちはその動向に注目し続けます。