新卒採用と適性検査の最新動向
株式会社i-plugが運営する新卒オファー型就活サービス「OfferBox」は、2026年卒業予定学生(以下「26卒学生」)及び2027年卒業予定学生(以下「27卒学生」)を対象に、適性検査に関する調査を実施しました。この調査によれば、26卒学生の82%が、大学3年生までに何らかの適性検査を受けていることが明らかになりました。
学生の適性検査受検状況
調査によると、26卒学生の82.0%が大学3年生までに適性検査を経験しています。特に、2025年1月から3月に初めて受けたという回答が最も多く、具体的には22.7%でした。一方、27卒学生の48.5%は、まだ適性検査を受けていないと回答し、今後のインターンシップなどで受検する可能性があると考えられます。
この結果から、就職活動が本格化する大学3年生のタイミングで初めて適性検査を受ける学生が多数であることが伺えます。その一方で、適性検査を受けたことのない学生も多いことから、企業の採用戦略が変化していることも想像できます。
適性検査の受検回数
27卒学生において、適性検査を受検したことがある学生のうち、「1回」の受検が45.1%を占めています。逆に26卒学生の場合は、「10回以上」が最も多く、28.4%という結果に。これにより、就職活動が進むにつれて、適性検査を受ける機会が格段に増加することが明らかです。
企業からのフィードバックについて
多くの学生が適性検査の結果について企業からの説明やフィードバックを受けたことがないという結果も出ています。具体的には、27卒学生の83.2%、26卒学生の65.0%が「説明やフィードバックを受けたことがない」とします。しかしながら、学生の多くが「説明を受けたい」というニーズを抱えていることも発表されており、27卒学生の80.9%、26卒学生の53.7%が、そのように回答しました。
フィードバックを受けた学生の中では、約94%が「自己理解が深まった」と答えるなど、理解の助けとなることが示されています。企業にとっても、適性検査を通じて学生の性格を把握し、採用ミスマッチの回避を図る目的で使用されている実態があります。
企業の適性検査活用状況
この調査では、約78.6%の企業が新卒採用活動において適性検査を活用していることも明らかにされました。企業の目的は「学生の性格などを把握するため」が最も多く、次に「ミスマッチの減少」を狙っている企業が多数です。つまり、適性検査は学生を絞り込むためだけでなく、互いの理解を深める重要な道具として位置づけられています。
まとめ
今後の採用活動において、学生と企業の相互理解を促進するために適性検査の活用が一層進むことでしょう。学生側も企業側も、透明性が高い採用活動が求められる時代に入っています。適性検査はその一環として重要な役割を果たすと考えられます。
企業情報やサービスに関しては、OfferBoxの公式サイトをご覧ください。企業と学生の新たな出会いが生まれる場を提供しています。