未来の地震対策を担う拠点『SAKURA VILLAGE』が竣工
さくら構造株式会社は2025年3月7日、新たな社屋『SAKURA VILLAGE』の竣工イベントを行います。この施設は、構造設計の専門家である社員の手によって設計され、耐震性、耐久性、デザイン性に優れた建物として誕生しました。同社はこの新拠点を、全国の構造設計者が集い、互いに交流し情報交換を行う場として位置付けています。さらに、施設内には建築を学んでいる学生や業界の専門家が自由に利用できるカフェも併設されており、次世代の人材育成にも貢献することを目指しています。
建設の背景と目的
近年、非常に多くの自然災害が発生しており、特に地震に対する社会的関心は高まっています。そのため、建築物の耐震性や耐久性、安全性についての議論は常に続いています。若手人材の育成や、建築業界内での連携強化が急務である中、耐震偽装問題が未だに解決していないこともあり、信頼できる建築物の提供が求められています。『SAKURA VILLAGE』は、こうした問題に立ち向かうため、構造設計者同士のコミュニケーションを促進し、業界全体の発展につながることを目指して建設されました。
施設の特徴
『SAKURA VILLAGE』は、当社独自の耐震基準「TSUYOKU」に適合する第1号物件です。この高耐震設計は、コストパフォーマンスにも優れており、既存の耐震基準を上回る「地震に強い建物」として、地域社会に安心を提供します。
また、構造設計者のための交流スペースとして、最新の技術やノウハウを共有する場を設けており、定期的に様々なセミナーやワークショップを開催する予定です。このような取り組みによって、業界の知識の共有と技術の向上が見込まれています。
さらに、オープンカフェを併設することで、建築を学ぶ学生たちや業界関係者が自由に利用できる場を提供し、世代を超えた交流の促進を図ります。カフェスペースは、カジュアルな会話やアイデア交換が行える空間として機能し、多様なバックグラウンドを持つ人々が集うことによって、新たな発想が生まれることが期待されています。
地方創生と建築業界を考える特別対談
竣工イベントでは、株式会社大人の代表取締役社長、五十嵐慎一郎氏と、さくら構造株式会社の田中真一社長が「若い世代と考える地方創生と建築業界の未来」というテーマでクロストークを行います。このセッションでは、今後の若手人材の育成や業界の発展について議論が交わされ、新たな視点やアイデアが示されることでしょう。
五十嵐氏は、小樽市生まれで、東京大学建築学科を卒業。2016年に株式会社大人を設立し、その後、地域活性化のプロジェクトにも取り組んでいます。一方、田中氏は地域に根ざした耐震建築の専門家であり、さくら構造を創業し、業界の発展に尽力しています。
参加の詳細とお申込み
イベントは2025年3月7日14時から18時まで、SAKURA VILLAGEで内覧会が行われ、その後18時30分にはトークセッションが開始されます。内覧会は1回30分のプログラムで計8回行われ、事前申込みが必要です。特に、内覧会のみの参加も可能で、定員に達し次第、申し込みを締め切ります。
この新しい交流拠点『SAKURA VILLAGE』が、構造設計者コミュニティや建築業界における新たな風を吹き込んでいくことが期待されます。ぜひ、この機会を通じて、地震に強い未来を実現する一助となることでしょう。
会社概要
さくら構造株式会社は、2006年に設立され、現在では130名を超える社員を抱える高耐震設計グループです。売上高も16億円を超え、非木造建築の構造設計棟数ではトップの地位を確立しています。地震に強い暮らしを実現するため、独自の高耐震基準「TSUYOKU」を開発し、より安全な建築物の提供に努めています。公式ウェブサイトで最新情報をぜひご覧ください。