次世代ロボット手術
2021-10-07 17:21:36
次世代ロボット手術「CORI」で実現するオーダーメイド医療の未来
次世代型ロボット支援手術システム「CORI」とは
次世代型ロボット支援手術システム「CORI」は、2012年から世界中で使用されている「NAVIO」をベースに開発されました。この新しいシステムでは、骨の切除用器械が刷新され、手術の時間を短縮することが可能です。手術が早く行えるだけでなく、患者に対する負担も軽減されることが期待されています。
従来の「NAVIO」が持つ技術を踏襲しつつ、手術中の制御を強化するために専用のハンドピースが導入されました。このハンドピースは、骨切除の位置や量を精密に制御し、さらには最新の赤外線カメラ技術によって位置認識のスピードを向上させます。そのため、手術をより安全かつ正確に進めることができます。
オーダーメイドな手術を実現
「CORI」の大きな特徴は、患者一人ひとりの膝の状態を手術中にシステムに読み込ませることで、オーダーメイドの手術をサポートできる点です。また、前十字靭帯と後十字靭帯を保持する両十字靭帯温存型人工膝関節置換術にも対応しており、患者のニーズや膝の状態に応じた人工膝関節システムを選択できるようになっています。これにより、術後の生活の質(QOL)の向上も期待されます。
日本の膝関節手術の現状
日本では毎年9万例以上の人工膝関節置換術が行われており、その多数は変形性膝関節症が原因とされています。厚生労働省の調査によると、自覚症状を持つ変形性膝関節症患者は約1,000万人、潜在的な患者は約3,000万人に上ると推定されています。この背景からも、より効果的かつ安全な手術方法の必要性が顕在化しています。
スミス・アンド・ネフューの挑戦
「CORI」を開発したスミス・アンド・ネフューは、人々の生活の質を高めることを目指しています。1865年に英国で設立されたこの企業は、整形外科や創傷治療などさまざまな分野で革新的な製品を提供してきました。「Life Unlimited」の理念のもと、世界中で18,000人以上の従業員が、何よりも患者様の生活向上に貢献するために日々奮闘しています。
彼らは今後も新しい技術の開発に取り組むことで、人々の未来をより良くする手助けをするでしょう。2020年の売上高は46億ドルを超え、現在では100カ国以上で事業を展開し、FTSE100にも名を連ねる企業です。
次世代型ロボット支援手術システム「CORI」は、まさに未来の医療を体現する存在です。今後の進展から目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
スミス・アンド・ネフュー株式会社
- 住所
- 東京都港区芝公園2-4-1芝パークビルA館3階
- 電話番号
-