ロールモデルが不要な理由とは
女性活躍推進法が施行されてから2ヶ月が経過し、企業が女性リーダーを登用する際の様々な課題が浮き彫りになっています。特に女性管理職やその候補者は、昇進を考える際に「結婚や出産後の生活が不安」といった心理的な障壁を抱えることが多く、また男性リーダーとの関係における対立や嫉妬といった非建設的な感情にも悩まされています。このような状況の中、優秀な女性人材が企業を離れてしまうことが深刻な問題となっているのです。
多くの企業はこの問題を解決するために「ロールモデルの必要性」を訴え、一部の成功した女性の事例を挙げて指針にしようとしています。しかし、欧州では新たな観点からこれを否定する声も上がっています。実は「ロールモデルは必ずしも必要ない」という考え方が浸透しているのです。
ATAIRUとは?
この考え方の基盤があるのが、国際的な女性リーダーシッププログラム「ATAIRU」です。これはチェコのラドゥカ・ドナロヴァが考案したもので、天然の情報をもとに女性のリーダーシップ能力を引き出す手法が特徴です。ATAIRUは既にヨーロッパの Googleや IBM、マッキンゼーなど、数多くの大手企業に導入されており、年々500名以上の女性リーダーをエンパワーしています。
プログラムの重要なポイントは、「最小限の力で最大限の結果」を出せるようにすることにあります。つまり、女性自身が自分の自然体を大切にしながら成果を出すことができるということです。これにより、他者の成功例を追う必要がなくなり、自分なりのリーダーシップを築くことができるのです。
新しいリーダーシップの形
「自然体のリーダーシップ」という新たな概念のもと、女性企業リーダーたちはストレスを軽減しながら自分のペースで進むことができるようになります。特に、家事や子育てとの両立がテーマになっている今,女性がリーダーシップポジションに就くことが、一種の社会的価値観を変えていく契機にもなるでしょう。
今後の展望
今後、日本でもこの新しいリーダーシップが求められる時代がやってくると考えられます。今が「女性活躍元年」と位置づけられる中で、実際にATAIRUの考案者であるラドゥカ・ドナロヴァと直接議論できるオンラインライブセミナーが6月28日に開催されます。この機会を通じて異なる視点でリーダーシップを学ぶことが、これからの社会にとって重要なのではないでしょうか。
イベント詳細
- - 日時: 2016年6月28日(火)18:45~21:00
- - 会場: 渋谷ヒカリエHikarieカンファレンスルームD
- - 定員: 50名
- - 参加費: 15,000円(+税)
このセミナーを通じて、「ロールモデルは不要」という新しいリーダーシップの考え方を深め、日本の女性たちが自然体で活躍できる社会を一緒に目指していきましょう。