グラッドキューブ、米国での競馬AI事業に挑戦する
株式会社グラッドキューブは、米国デラウェア州に新たな海外子会社を設立することを発表しました。この子会社の設立日は2025年5月21日で、主に競馬予想のAIシステムを米国市場向けに展開していくことを目的としています。
海外子会社設立の背景
近年、世界のホースレーシング市場は急成長を遂げており、オンラインでのスポーツベッティングの合法化やプラットフォームの普及がその要因です。Business Research Insightsによると、2023年の競馬市場規模は約2029億米ドル、2028年には約6,658億米ドルに達する見込みです。特に米国市場の拡大が注目されています。
グラッドキューブは、このチャンスを逃さず、海外市場への参入を決定しました。
AI技術の活用
当社はこれまで、競馬に特化した独自のAIシステム「LLM(Large Multimodal Model)」を用いた開発を行なってきました。このAIは、過去のレースデータ、ニュース記事、SNSの情報、専門家のコメントなど、多様な情報源を分析することで、より高精度な競馬予想を実現します。
今後実施される海外子会社では、特に米国市場向けに最適化した予想AIの開発を行い、世界中の競馬ファンに新たな体験を提供することが目標です。
海外子会社の具体的な取り組み
1.
LLMを活用した競馬予想AIの英語版開発
新しいAIシステムを使用し、英語での高精度な予想を提供します。
2.
データ収集と分析の強化
世界各国のレースデータを収集し、組織化されたアナリシスシステムを構築。
3.
多言語対応プラットフォームの開発
英語を中心に多言語に対応したユーザーフレンドリーなプラットフォームを作成します。
4.
マーケティング戦略の展開
海外市場におけるマーケティング戦略を立案し、認知度を向上させる取り組みを行います。
SPAIA, Inc.について
新設される子会社、SPAIA, Inc.は、米国デラウェア州に設立され、ラスベガスに拠点を置く予定です。CEOはグラッドキューブの金島弘樹氏が就任し、業務内容は「グローバル競馬AI予想プラットフォーム事業」です。
これにより、米国のホースレーシング市場においてもリーダーシップを発揮し、屈指のプレイヤーとなることを目指しています。
ボードメンバーの紹介
新しい子会社のボードメンバーには、スポーツベッティングやホースレーシングの分野での豊富な経験を有するダイナミックな人材が揃っています。たとえば、 COOの上杉辰夫氏は、AppleやIBMでのシステムエンジニアとしての経歴を持ち、技術面での成功を実現しています。また、CTOのラファエル氏は、エコール・サントラル・パリで職業教育を受け、数々の優れたプロジェクトを経て現在に至ります。
マーケティング面では、CMOのグレッグ・キャノン氏が業界内での豊富な経験を持ち、成功を収めています。
まとめ
株式会社グラッドキューブは、米国ホースレーシング市場において革新をもたらすべく、競馬予想AIの開発に取り組んでいます。新たに設立されるSPAIA, Inc.を通じて、世界中の競馬ファンに一層魅力的な体験を提供することが期待されます。グラッドキューブは、AIと競馬の融合で次なる一歩を踏み出そうとしています。