カリモク家具が新展開!木製杖「UP」の誕生
カリモク家具株式会社は、イタリアのデザイナー武内経至氏が手掛けた木製杖「UP」を2025年12月24日にECサイト「Karimoku Commons Shop」にて販売開始すると発表しました。この製品は、2024年4月に行われるミラノデザインウィークでの武内氏のキュレーションによる展覧会「walking sticks & canes」への協賛がきっかけとなり誕生しました。
杖の再定義
近年、長寿命化と高齢化が進む現代社会において、「杖」は「高齢者が持つもの」としてのイメージが強くなっています。武内氏は、杖が単なる歩行補助具ではなく、「自分のスタイルを表現し、ポジティブに日々を過ごすための道具」にしたいという考えを持っています。この考えは、カリモク家具の「木の家具作りを通じて日々の暮らしを豊かにする」という哲学と見事に一致しました。
「UP」のデザインと機能性
「UP」は、木材への知識と技術を駆使して丁寧に製作されています。デザインには武内氏のアイデアが反映され、持ち手にはペーパーコードが巻かれていて、デザイン的なアクセントであるだけでなく、立ち上がる際に体重を預けられるグリップとしても機能します。持ち手は下部に向かって径が太くなっているため、手が滑りにくい設計になっています。
サイズはW130 D28で、H800、H850、H900の3種類が展開され、様々な体格にフィットするように設計されています。また、色はイタリアをイメージした鮮やかな「Red」。価格は49,500円(税込)で、購入は12月24日正午から可能となります。
企画展「walking sticks & canes」
ミラノデザインウィーク2024にて開催される「walking sticks & canes」では、武内氏が他の17名のデザイナーと共にさまざまなスタイルの杖を展示します。この企画は、国際的に評価されており、東京のKarimoku Commonsを皮切りに、様々な都市で巡回展が行われる予定です。
開催歴
- - 2024年4月 Triennale Milano(Italy)
- - 2024年10月 Karimoku Commons Tokyo(Japan)
- - 2025年2月 EMECOHOUSE(U.S.A)
- - 2025年10月 Millerknoll Archive(U.S.A)
- - 2025年11月 Millerknoll NYC Gallery(U.S.A)
2026年にはニュージーランドでも開催予定です。
武内経至のデザイン哲学
武内経至氏は、福岡県出身で、ニュージーランドで育った異色の経歴を持つデザイナーです。彼は多様な文化の影響を受けながら、シンプルかつ人間的な視点から製品の新たな形を提案しています。彼のアプローチは、私たちの日常生活と物との結びつきを自然に生み出し、生活に対話をもたらすものです。その活躍は世界的に高く評価されています。
カリモク家具の音
カリモク家具は、創業以来「木とつくる幸せな暮らし」を理念に掲げており、家具だけでなくさまざまなプロダクトの開発に取り組んでいます。特に、東京と京都にはショースペース「Karimoku Commons」を展開し、オンラインショップ「Karimoku Commons Shop」でも多様な商品を取り揃えています。
カリモク家具は、木の持つ温もりと美しさを大切にし、私たちの生活をより豊かにするためのプロダクトを提供していくことでしょう。「UP」はその確かな第一歩になります。