物流業界の未来を見据えた冷凍倉庫の土地、越谷に登場
寒冷地の物流効率を高めるために、霞ヶ関キャピタル株式会社が新たな冷凍自動倉庫『LOGI FLAG TECH 越谷Ⅰ』の着工を発表しました。これは、冷凍倉庫の問題に焦点を当て、労働力不足の解決や厳しい労働条件の改善を狙った最先端の施設です。
構造と特徴
『LOGI FLAG TECH 越谷Ⅰ』は、越谷市流通団地内に設置され、国道4号線からのアクセスも良好。交通便の良さを考慮し、東京外環自動車道の草加ICや常磐道の三郷ICからも近い位置にあります。配送の効率化を目的としており、都心までの距離はわずか25kmと非常に便利です。この立地により、関東圏の消費地への効率的な輸送が期待されます。
施設は2層の立体構造を持ち、1層目には荷捌きエリアが整備されています。ここは+5℃の環境で作業が行えるように設計され、作業効率の向上を図っています。さらに、2層目は天井高25mの冷凍保管エリアが設置され、−25℃の設定が可能で、ここには10,002パレットの収納ができます。この構造により、通常の作業において人間が立ち入る必要がなくなるため、安全で快適な環境が実現されます。
環境への配慮
近年のフロン規制を見越し、施設内では自然冷媒を使用した冷却機を採用。また、屋根には太陽光発電パネルが設置され、再生可能エネルギーを利用することによって持続可能な運営が可能になります。このような環境への配慮は、物流業界の未来を見据えた重要な取り組みと言えるでしょう。
施設計画の概要
『LOGI FLAG TECH 越谷Ⅰ』の主な特徴は以下の通りです:
- - 所在地: 埼玉県越谷市流通団地2丁目1番5
- - 敷地面積: 6,852.49㎡(2,072.87坪)
- - 延床面積: 14,361.81㎡(4,344.44坪)
- - 建物構造: 鉄骨造3階建
- - 竣工予定: 2027年5月
- - 設計: コンストラクションマネジメントジャパン株式会社
- - 施工: 大末建設株式会社東京本店、株式会社ダイフク
このように、『LOGI FLAG TECH 越谷Ⅰ』は物流業界における新たなスタンダードを確立するための計画と技術を取り入れた、未来志向の冷凍自動倉庫として注目されています。天候に左右されず、効率的な物流を実現することが期待されています。
さらなる展望
霞ヶ関キャピタルはこの新施設のみならず、持続可能な物流の実現に向けて様々な取り組みを行っております。グループ企業であるX NETWORK社の提供する『COLD X NETWORK』は、WEB上で冷凍保管サービスを完結できる新しい仕組みを展開し、多様なニーズに応える体制を整えております。これにより、企業の物流課題を解決し、ビジネスと暮らしを支える力を強化しています。
この新たな冷凍自動倉庫が地域に与える影響や物流業界の変革に期待が寄せられる中、越谷市は新たな工業地としての未来を切り開いていくことでしょう。