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日本の都市部において持続可能な開発のモデルとして注目される「東京ポートシティ竹芝オフィスタワー」が、国土交通省による「優良緑地確保計画認定制度」で最高位・トリプル・スターに認定されたことが発表されました。この制度は、良質な緑地の確保を評価するもので、東京ポートシティはその評価基準を全て満たし、認定を勝ち取りました。
取り組みの内容
東京ポートシティ竹芝は、総面積の約半分を占める約6,000㎡の緑地に、150種類以上の植栽を設けており、これは生物多様性の維持や温室効果ガスの抑制、そして来館者のメンタルヘルス向上にも寄与しています。この広大な緑地は、訪れる人々に自然とのふれあいを提供し、リラックスした環境で仕事や交流を楽しむことができます。
環境への配慮
東急不動産株式会社は、「環境経営」を企業の重要な方針として位置づけており、再生可能エネルギーの導入や環境に配慮したオフィスビル、リゾート施設の開発を進めています。これにより、徐々に脱炭素社会へ向けた取り組みが実を結んでいます。
認定制度について
「優良緑地確保計画認定制度」は、都市緑地法に基づき、民間の良質な緑地確保の取り組みを国土交通大臣が評価するもので、認定ランクは「トリプル・スター」が最高位です。この制度では質と量の両面から評価され、それをクリアすることが求められます。
東京ポートシティ竹芝の立地特性
東京ポートシティ竹芝は、浜離宮恩賜庭園や旧芝離宮恩賜庭園などの豊かな自然環境に隣接しています。このエリアは、官民連携による都市再生プロジェクトの一環として開発され、設計には自然環境を守る意図が込められています。また、風の通り道を活かした空間デザインがなされており、ヒートアイランド現象にも配慮されています。
アクセスの向上
開発に伴い、JR浜松町駅から竹芝ふ頭までを結ぶ全長500mの空中デッキが設置され、地域全体の回遊性も改善されました。これにより、働く方々や来館者がより快適に移動できるようになり、まちの賑わいに寄与しています。
環境教育と地域交流
東京ポートシティ竹芝では、環境教育の一環として「竹芝新八景」という取り組みが行われています。これは、八つのテーマに基づいた環境教育プログラムであり、地域の人々との交流を深める機会も提供しています。実際には、もち米の田植えや稲刈り、さらには養蜂や菜園での収穫体験を通じ、地域の方々と触れ合う機会が設けられています。
東急不動産の未来志向
東急不動産は、長期ビジョン「GROUP VISION 2030」を掲げており、環境経営とDXの取り組みを進めています。このビジョンの中で、脱炭素社会の実現、循環型社会の構築、そして生物多様性の保全を重視し、環境と経済の両立を目指しています。
結論
東京ポートシティ竹芝のトリプル・スター認定は、緑と共生する持続可能な都市の未来を示すものです。今後も、私たちの生活と環境が調和する社会の実現を目指し、さまざまな取り組みが続けられることでしょう。
施設概要
- - 名称:東京ポートシティ竹芝
- - 所在地:東京都港区海岸一丁目7番1号
- - 総延床面積:約201,410 ㎡
- - 緑地面積:5,941 ㎡
- - 開業:2020年9月14日
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