伊賀焼きの伝統が息づく新しい卓上調理家電『おうちいろり』とは

伊賀焼の魅力と新作『おうちいろり』

伊賀焼で知られる長谷製陶株式会社が、卓上調理家電『おうちいろり』を新たに発表しました。この製品は1832年の創業以来の伝統に基づいたもので、シロカ株式会社とのコラボレーションによって実現しました。家庭での食卓を楽しく、そして美味しさを引き立てるために設計されたこの調理家電は、どのような特色を持っているのでしょうか。

伝統と革新の融合

『おうちいろり』は、昔ながらの囲炉裏をモチーフにしたデザインで、焼き網、深皿、ボールプレートの3つのプレートが付属しています。これにより、焼く、炙る、炒める、煮るといった多様な調理法が可能です。特に長谷園の専用土鍋を使用することにより、本格的な鍋料理や蒸し料理を手軽に作ることができます。

長谷園とシロカの初めてのコラボレーションは、2018年に発売された全自動炊飯土鍋『かまどさん電気』によるもので、評判も高く、その経験を今度の『おうちいろり』に活かしています。

手軽に楽しく料理を

この卓上調理家電は、御家庭で手軽に料理を楽しむための工夫が施されています。長谷園製の土鍋は耐火性と蓄熱性に優れており、食材の美味しさを引き出すための特性を持っています。加熱時には遠赤外線を放出し、食材の内部からじっくりと火を通すことで、ふっくらとした食感を生み出します。

本体はコンパクトで、収納にも便利。使用後はスペースを取らず、家族や友人と楽しい時間を過ごした後の片付けも簡単です。さらに土鍋本体は直火調理が可能で、下ごしらえにも適しています。

伊賀の土鍋が生み出す美味しさ

伊賀焼の土鍋は、特有の土の性質を持ち、食材をじっくりと加熱することができます。多孔質な性質により、食材の風味を損なうことなく引き出すため、調理した料理の味わい深さが際立ちます。実際、日本で採れる耐火性土として伊賀の粗土は特に評価されています。

伝統を受け継ぐ長谷園

長谷園は江戸時代の創業以来、食を楽しむための陶器を作り続けてきました。社是「作り手は真の使い手であれ」のもと、常に消費者のニーズを考えた商品開発を行い、土鍋を通して日本の食文化を大切にしています。

長谷園は耐火性に優れた陶土を使い、今後も新しい価値を見つけるためのコラボレーションを続け、伊賀焼の伝統を未来へ繋げていく重要な役割を果たしていくとしています。