高経年マンション問題に対応する新しい相談室を設立！

高経年マンション問題に新たな光を

明和地所株式会社が新たに設立した『明和地所グループマンション再生相談室』は、増加し続ける高経年マンションが抱える様々な問題に対して、包括的に対応するための支援体制を整えました。この相談室は、グループ内の明和地所コミュニティ株式会社との連携により、デベロッパーと管理会社のノウハウを活かし、高経年マンションの管理組合が直面する再生問題に効率的にサポートします。

高経年マンションの現状

日本国内の分譲マンションは約704万戸あり、築40年を超える高経年マンションは約136.9万戸。今後10年でその数はさらに増加し、約274.3万戸に達する見込みです。この状況に対し、管理組合は建替えや修繕といった課題を抱えているものの、難しさや負担から議論が先延ばしになることが多く、初期段階での専門的な支援が不可欠です。

明和地所グループマンション再生相談室の概要

新設された相談室は、マンションの再生に関して、修繕や改修、建替え、敷地売却などの選択肢に加え、近年注目されるリファイニング建築手法を提案します。リファイニング建築は、既存の建物の80%を再利用しつつ、現行法に準拠した耐震性能を確保する手法で、コストを抑えながらも大幅なデザインや用途変更が可能です。相談室では、この手法を専門に扱う株式会社青木茂建築工房と連携し、個々のマンションの条件にあった再生方法を検討します。

相談室の特長

1. 初期段階からのサポート: 再生の検討を始めたばかりの管理組合でも、気軽に相談できます。
2. 専門家による的確なアドバイス: 明和地所グループのスタッフやコンサルタントが一緒に解決策を見つけ出します。
3. 多様な解決策の提案: 修繕や改修から建替え、リファイニング建築まで、多角的な選択肢を提示します。

理事会などで専門家と一緒に選択肢を検討することが求められます。しかし、専門的な議論が必要なため、理事会の負担も大きくなります。そのため、相談室では専門知識を持ったスタッフがサポートし、最適な再生方法を提案します。

リファイニング建築の魅力

リファイニング建築とは、既存建物を軽量化や耐震補強により現行法に適合させつつ、コストを抑えて大胆なリフォームを行う手法です。この方法を選択すれば、老朽化した建物も持続可能な形で再生でき、環境にも優しい建築物を残すことが可能です。たとえば、建物の調査を行い、必要な法的手続きを経た上で、再生された建物に新たな命を吹き込みます。

明和地所の取り組み

明和地所は、「製・販・管」という一貫体制で中長期の成長を目指し、2023年には再開発・建替事業部を設置しました。この新しい部署では、地元の建替え事業や評価されている敷地売却事業などを積極的に進めています。社会全体の老朽化マンション問題に対して、実効性のある対策を打ち出すことで、品質の高い住環境の提供を目指します。